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機械

菊地歯車、エアバス向け「LEAPエンジン」用タービンブレード受注−仏社と直接契約

掲載日 2015年06月11日
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LEAPエンジンはエアバスやボーイングに採用されている(CFMインターナショナル提供)


 【宇都宮】菊地歯車(栃木県足利市、菊地義典社長、0284・71・4315)はフランスの航空機用エンジンメーカーであるスネクマから、欧エアバスの小型航空機「A320neo」などに搭載されるエンジン用のタービンブレード(羽根)の生産を受注した。年内にも足利市内の社有地に専用工場を新設し、2016年内に量産を開始する。日本の中小部品メーカーで、海外航空機関連大手と直接契約する例は珍しい。

 菊地歯車が手がけるのは、仏スネクマと米GEアビエーションの合弁会社であるCFMインターナショナルが生産する「LEAPエンジン」用の低圧タービンブレード。素材には難削材のチタンアルミニウム合金を使用する。菊地歯車の精密加工技術やスネクマが菊地歯車に発注したタービンブレードの試作品が高く評価された格好だ。
 専用工場は足利市寺岡町の約1万平方メートルの同社遊休地に建設。5軸マシニングセンターなどを中心に設備し、建屋面積は3000平方メートルになる見通し。本格稼働後は70人規模のスタッフで操業にあたる。新設に伴い約40人を新規採用する。
 菊地歯車は自動車や産業機械向けのギアなどを得意としてきたが、09年にJISQ9100(航空宇宙産業の品質管理規格)を国内歯車メーカーとしては初めて取得し、航空機分野に本格参入。足利市の本社隣接地に六つの生産工場を構える。
 LEAPシリーズは、CFMインターナショナルが開発中の次世代航空エンジン。現行型と比べて燃費を15%改善するのが特徴。欧エアバスの「A320neo」や米ボーイングの「737MAX」といった座席数150―200席程度の旅客機への搭載が決まっており、現時点で約9000基の受注がある。


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