韓国紙「東亜日報」の６月２日付の報道によると、韓国ソウル西大門区梨花女子大学の付近にあるＡ化粧品店で、市価５万４０００ウォンの馬油が１万１０００ウォンで販売されており、割引は最高で８０％に達していた。価格が安いので、店内は中国人買い物客であふれていた。一部の韓国人も安い馬油を買い求めようとしたが、店員は「外国人向けの商品だ」と、韓国人への販売を拒否している。馬油メーカーに照合してもらうと、それは偽物であることがわかった。

この店の決済方式にも問題がある。クレジットカードで決済する客は、３％の手数料を余計に支払う必要がある。

この店の店員は「これらの商品はメーカーから仕入れたものではなく、外国人に販売することを条件に仕入れた商品である」と語った。

正常なルートを通じ、商品を仕入れた近くの商店は業績で打撃を受けている。ある化粧品売り場の店員は「普通、外国人向けの割引は５％－８％だが、一部は３０％に達した。これは完全な過当競争である」と指摘した。客を勝ち取るため、一部商店は店内に中国語や英語、タイ語の安全商品購入の注意書きを貼り付けている。

韓国行政機関は不法な化粧品の販売を放置している。近くの商店は規制するよう求めている。ソウル西大門区の関係者は「我々は販売業洗い出し・摘発の権限を持っていない」と語った。

韓国化粧品メーカーは偽物商品にお手上げである。ある化粧品メーカーの社員は「外国人が偽物商品を買ったとしても、返品や代金返しを求めることができない。不法な店舗はそれに付けこみ、外国人に商品を売り付けている」と語った。

（翻訳　李継東）