今月末までにMERS流行を沈静化 韓国保健当局が目標
【ソウル聯合ニュース】韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が広がっている中、保健福祉部の中央MERS管理対策本部は17日の会見で、今月末までに流行を沈静化させるとの目標を発表した。
感染者が急増した1次、2次流行に続く3次流行が起こらないよう集中的に管理し、散発的な感染者の発生に対応しながら、今月末には事態を落ち着かせたい考えだ。
保健当局は、多数の院内感染者を出したソウル市のサムスンソウル病院に勤務する患者搬送係の男性が発熱などMERSの症状が出た状態で9日間勤務を続けたことを受け、男性が勤務した2〜10日に同病院を訪れた全ての外来・入院患者の情報を収集し、MERSに感染しているかどうかを確認する方針だ。
中央MERS管理対策本部によると、同日現在、MERS感染者は計162人で、うち死者は20人となっている。死者と退院者19人を除く123人のうち17人は容体が不安定で、残りの106人は比較的安定しているという。
一方、院内でMERS患者が多数発生し「集中管理病院」に指定されていたソウル郊外の平沢聖母病院(京畿道平沢市)と翰林大東灘聖心病院(京畿道華城市)は、指定が解除された。現在、集中管理病院はサムスンソウル病院など11カ所となっている。
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