これだ!と思った渾身のブコメに全然星がつかないことが良くある。
逆に、大して考えもせず惰性で書いたやっつけブコメに驚くほど星がつくことも良くある。
ただの認知バイアスなのかもしれないが、その理由を少し考えてみた。
・一読では伝わらない説
文学は名作ほど一読では理解できないように、渾身のブコメは何度も噛みしめるようにして読まない限りその本当の価値が理解できない場合がある。しかし、もともと星が沢山ついた人気ブコメならともかく、まだ星のついていない野良ブコメを何度も噛みしめるようにして読む人などほとんどいない。それゆえ、渾身のブコメは無視されてしまう説。
人間は圧倒的な才能よりもほどほどの才能を好む。圧倒的な才能は、自分の存在を揺るがせ凡人を不安にさせるからだ。同じことが、渾身のブコメにも言えるかもしれない。人気ブコメとは批評家の彗眼ではなく、大衆のただの人気投票である。ワンピースが一番売れた漫画のように、渾身のブコメは理解されずほどほどのブコメが人気となるのだ。
渾身のブコメは鋭く政治や社会問題に切り込むことが多い。それゆえ、抜き身の刀のようなその意見に星をつけるということは、そのブコメに賛同することと同義であり、敵を作ることを怖れ人は渾身のブコメを黙殺してしまうのだ。
・単純にレベルが低い説
自分だけがそう思ってる