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【朝鮮半島ウオッチ】史上最悪の日韓関係で迎える国交正常化50周年、世界文化遺産問題がダメ押し 決定打はまたも朴槿恵大統領

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【朝鮮半島ウオッチ】
史上最悪の日韓関係で迎える国交正常化50周年、世界文化遺産問題がダメ押し 決定打はまたも朴槿恵大統領

6月8日、ソウルの政府庁舎で開かれたMERSコロナウイルス対策の会議に出席した韓国の朴槿恵大統領(聯合=共同)

 日韓両国は、今月22日の国交正常化50年を両政府による公式行事なしで迎えることになった。最悪の日韓関係の沈滞ムードに輪をかけているのが、日本の世界文化遺産登録問題だ。実務協議で韓国側は妥協案を示し始めたが、日本側は原則論でこれを押し戻しており協議は平行線をたどっている。『世界遺産でも、また反日か…』日本世論のうんざり感の声は世論調査で73%にのぼった。賛否は28日から始まる世界遺産委員会で決まるが、日韓協議がまとまらなければ委員会で投票に持ち込まれる可能性がある。この問題を硬直化させてしまった最大の要因はまた、朴槿恵大統領発言だった。(久保田るり子)

妥協を模索する韓国

 交渉関係筋によると、今回、韓国側が示した妥協案は、日本側に7施設について徴用工(韓国側は強制労働と主張)が働いていた歴史的事実を認め、その実態が分かる説明などの展示の要求だったという。韓国報道は「韓国側は具体的な説明文の文案を提案した」(聯合ニュース)としている。韓国政府関係者は「われわれは7施設の登録自体に反対しているわけではない。強制労働という歴史的事実を含め展示してほしい。韓国側の国民感情への配慮を示してほしい」と説明する。勧告直後、猛反発した韓国だが、実は、このところ韓国側の姿勢は軟化している。

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