元日本軍慰安婦のキム・ウェハンさんが11日夜、老衰のため死去した。80歳だった。これにより、韓国政府に登録されている元慰安婦238人のうち、生存者は51人となった。なお、キムさんは生存者の中では最も年齢が若かった。
京畿道広州市の「ナヌムの家」で元慰安婦たちと共同生活を送っていたキムさんは、健康状態が悪化し、11日午後に近くの病院に搬送されたが、午後8時40分ごろに死去した。キムさんは先月、元慰安婦たちを侮辱する物品をナヌムの家に送り付けた日本の極右政治運動家・鈴木信行氏(49)を、同所で共同生活を送る元慰安婦9人と共にソウル中央地検に告訴したが、日本側からの正式な謝罪を受けられないまま世を去った。殯(ひん)所(出棺まで棺を安置する場所)は慶尚北道安東市の安東医療院に設けられ、告別式は13日に行われる予定。キムさんの故郷である同市には現在、夫が住んでいる。