イーロン・マスクの宇宙計画、前進!

2015.06.17 07:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

150616movingforward.jpg


行くぞ宇宙へ!

宇宙を見つめるイーロン・マスク氏の計画は順調に進行しているようです。スペースXが、ついに連邦通信委員会(FCC)に衛星テストの許可を求める申請を提出しました。この衛星はもちろん、マスク氏の描く衛星グローバルインターネット計画=宇宙インターネットのためのもの。

マスク氏の宇宙インターネットの話は、多くの人の度肝を抜きあっと言う間に注目の的に。地球上の誰もがハイスピードWi-Fiインターネットの恩恵を受けられる、それが宇宙インターネット。スペースXのFalcon 9ロケットを使い、小型衛星を地球の周回低軌道へ打ち上げることで、この衛星から地球のいかなる場所にもインターネットのシグナルをビームするという計画です。まだインターネットの恩恵をうけていない多くの人達をデジタル時代へと導くことができます。

さて、そんな宇宙インターネット計画はあくまで計画かと思っていたら、着実に実現の道を歩もうとしています。今回のFCCへの申請が許可されれば、スペースXは衛星を打ち上げ、地球へ送信するネットシグナルの強さが十分かどうか、それを調査することができるようになります。許可がおりれば、早くて来年にはテスト開始を予定。テストが上手くいけば、5年以内の実用化が考えられます。

しかし、1つ大きな問題が。それは計画全体にかかるコストです。シグナルを発する衛星を低軌道にのせる、つまり地球に近い位置に乗せることで、通常の衛星通信と比べてタイムラグを軽減することができます。が、その代わり1つの衛星でカバーできるエリアは狭くなり、広範囲をカバーするためには、より多くの衛星が必要になります。マスク氏曰く、地球全体に宇宙インターネットを提供するには4,000個の衛星が必要だとか…。

4000個の衛星を作り上げ、配置するには、莫大なコストが必要になります。現に、90年代ビル・ゲイツ氏が周回低軌道を用いて作ろうとした宇宙インターネットも、そのあまりに巨大なコストによって実現不可能でした。世界のTHEお金持ちビル・ゲイツ氏ですら手をひいた宇宙インターネット…。マスク氏にも莫大な資産がありますが、さてどうなることか。

とは言え、とりあえず宇宙インターネット、1歩全身です。


source: The Washington PostWired

Maddie Stone - Gizmodo US[原文
(そうこ)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 「世界」を変えろ!急成長するスタートアップの秘訣
  • デビッド S キダー|日経BP社
  • 史上最強のCEO イーロン・マスクの戦い (PHPビジネス新書)
  • 竹内 一正|PHP研究所
特別企画

「機能美」に満ちたカタチ。新スタイルのBluetoothイヤホンがライフスタイルに溶けていく

PR

イヤホンの重要性、どんどん上がってますよね。 「音楽を聴くためのもの」だったイヤホンですが、ノイズキャンセリングの登場で「集中するための道具」として、そしてスマートフォンの普及により「通話装置」とし...
続きを読む»

・関連メディア