ONELOVE すべての犬に愛と家族を。

special interview

1978年、北海道生まれ。 女優・歌手として活動後、ペットショップの店員を経て、フジテレビ恋愛バラエティー「あいのり」に出演。現在、愛犬と暮らすかたわら、その様子を描いたブログも人気。

ONE BRAND(以下、O.B.) よっこさんが愛犬・ななちゃんを飼い始めたきっかけは、なんだったのですか?

よっこ もともと犬が大好きで、札幌の実家でも犬を飼っていました。そのせいか、東京で独り暮らしを始めてしばらくすると、自然に「犬が飼いたい!」って思うようになったんです。すると、偶然、知人の家にチワワが4頭生まれたという情報をキャッチ!幸運にもそのうちの1頭を譲って頂けることになって、それが、今一緒に暮らしているなな(8歳)です。
ななは、犬なのにまるで猫のような性格で(笑)、すごくクール。べたべたと甘えてくるのではなく、少し離れた距離感でじっとこちらを見ているようなタイプです。そこがまた、私にとっては、たまらなく愛おしいですね。
今にして思えば、チワワを特別に飼いたかったわけでもないですし、あれこれ選んだわけでもなく、ごく自然にうちの子になることが決まったのですから、私とななは、本当に強い縁があったんだなと思います。

O.B. 今は充電中ということですが、少し前まではテレビ出演等でかなりお忙しいご様子でした。ななちゃんのお世話との両立は大変だったのではないですか?

よっこ 確かに「あいのり」に出演していた時期は、海外ロケも多く、最長で1ヶ月半ほど留守にしていたこともあります。でも、その間は、なながよく懐いている親しい友人に預けていたので、私も安心でしたし、ななにもほとんど負担をかけずに済みました。
でも普段も仕事のため、家を空ける時間が長く、一日中つきっきりで世話をするのは難しい・・・。だから、考え方を切り替えて、ななには私の生活リズムに少しだけ合わせてもらうことにしました。例えば食事も、犬には一日数度に分けて少しずつ与えた方が胃腸によいそうですが、私には難しいので、ななの食事は朝夕2回に。幸い、今のところ何の問題もないです。
私も以前そうでしたが、犬を飼う=世話が大変、という思い込みのある方って多いですよね。でも飼い主と犬との信頼関係がちゃんとできていれば、100%マニュアル通りの方法で飼わなくても十分うまくやっていけると思います。

O.B. ななちゃんと暮らすようになって、よっこさんご自身の生活に変化はありましたか?

よっこ すご〜く変わりました!最大の変化は、家で過ごす時間が増えたこと。今は、ななと一緒に家でのんびり寝る時間がなによりの幸せですね(笑)。もちろん散歩には毎日必ず連れていきます。面倒に感じる事もありますが、外に出ると、すごく気分がリフレッシュするんです。例えば何かに悩んでいる時や落ち込んでいる時には、いい気分転換になり、精神的に救われることがよくあります。
散歩以外にも犬同伴OKのカフェに行ったり、帰省に連れて行ったり、なるべく多くの時間を一緒に過ごせるように心がけています。

O.B. よっこさんのブログにもななちゃんがよく登場しますよね。読者の皆さんの反応はいかがですか?

よっこ おかげさまで、あたたかいコメントをたくさん頂いています!親バカみたいですけど、皆さんが、ななのことを「かわいい〜」って言って下さるとやはり嬉しいですし、ブログを続ける励みにもなっています。
東日本大震災後は、通常の調子でブログを更新していいものかどうか、すごく迷ったのですが、読者の方々から「ななちゃんの写真、見たいです」とか「ななちゃん、元気ですか?」等のメッセージをたくさんいただいて、ブログ再開を決心。ななの写真もUPしました。すると「ななちゃんの姿に元気づけられた」「パワーをもらったよ」等のコメントがたくさん届きました。うちのななですら、こんなに多くの皆さんを元気づける事が出来るなんて、やはり犬の力ってすごいんだなあと改めて実感しています。

O.B. 最近はブログでも動物愛護に関する記事を執筆されていますよね。この問題に興味をもったきっかけは何だったのでしょうか?

よっこ ある日、たまたま動物実験反対のチラシを目にしたことがきっかけです。そのチラシには、すごく残酷な写真が掲載されていて、思わず目をそむけてしまいました。するとそんな私を見たある先輩が、「これが現実なんだから、目をそらしちゃだめだよ」って言ってくれて…。そこで思い切ってそのチラシを読み、さらにインターネットでも色々な情報を集めるようになったんです。それで初めて、不幸な状況に置かれている動物が多数存在するという現実を知りました。特に私の場合、それまで周囲で目にしていたのは、家族に愛されてハッピーな生活を送っている犬や猫ばかりでしたから、捨てられたり保健所に持ち込まれて殺処分されたりする子たちがたくさんいる事にショックを受けてしまいました。自分より弱い存在(=ペット)を守ってあげるのは人として当然のことだと思っていましたが、その逆のことをする人が多数いるなんて…。本当にショックでした。
同時にそういった犬や猫を救うために、ボランティアで保護活動をしている素晴らしい方々がたくさんいることも知りました。私自身は今のところ、保護活動に直接かかわることはできませんが、不幸な動物たちの現状や皆さんの保護活動の情報をブログ等で紹介することを通じて、微力ながらお手伝いができればいいなと思っています。

O.B. おっしゃるとおり、残念ながらまだ日本ではたくさんの犬や猫が殺処分されています。この悲しい現実を変えるためにはどうすればいいと考えていらっしゃいますか?

よっこ 基本的にはやはり教育が大事だと思っています。小さなころから子供たちにもっと命の大切さを教えていかないといけませんよね。
それと、もっと多くの人に現実を知ってもらうことも大事だと思います。だから雑誌やテレビなどメディアの皆さんには、ペット大国・日本のハッピーな部分だけではなく、ダークな部分もきちんと伝えてほしいです。
あとは、犬を飼う前に、何らかのハードルを設けたらいいんじゃないかなと思います。例えば、「飼い主適性試験」みたいなテストに合格しないと犬を飼えないようなシステムを作るとか…。今はお金さえ出せばだれでも簡単に飼い主になれちゃうから、気軽に捨てる飼い主も出てきてしまうんじゃないかと思うんです。
いずれにせよ先進国と言われる日本で、いまだに残酷な殺処分が行われているのは、私、すごく恥ずかしいことだと思うんです。それに「どうせ私には何もできないから」と見て見ぬふりをするのも、大人として恥ずかしいですよね。
私もまだたいしたことは出来ないけれど、ドネーション活動やチャリティイベントなど無理なく取り組めることから始めてみようと思っています。もちろん、引き続きブログでも少しずつ犬に関する情報を発信していきたいと思いますので、どうぞ覗いてみてくださいね!

よっこ

『よっこオフィシャルブログ』
http://ameblo.jp/rokunanahachita/