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EU 難民受け入れ協議で隔たり埋まらず
6月17日 5時40分

中東などから地中海を渡ってヨーロッパを目指す難民や移民が急増していることから、EU=ヨーロッパ連合は、一部の難民を各国で分担して受け入れる対策を示していますが、16日、ルクセンブルクで開かれた協議でも各国の反発が根強く、隔たりは埋まりませんでした。
ヨーロッパを目指して中東やアフリカから密航船に乗って地中海を渡る難民や移民は、ことしに入って10万人を超え、中には、船が転覆して多くの人が亡くなるケースも相次いでいます。
EUは、先月、地中海沿岸のイタリアとギリシャに到着した難民のうち、シリアとエリトリアの出身者、合わせて4万人については加盟国が分担して受け入れる対策を示しましたが、各国から反発の声が上がっています。
16日にはEUの内相会議がルクセンブルクで開かれましたが、難民の受け入れを各国に義務づけるべきだとする沿岸国のイタリアなどに対して、多くの国が、受け入れは任意にとどめるべきだなどと反発が根強く、隔たりは埋まりませんでした。
会議を前に、イタリアのアルファノ内相は記者団に対し、「ヨーロッパの連帯と責任が問われている。難民問題でヨーロッパを破綻に追い込んではならない」と述べました。
ヨーロッパでは、移民の増加に反対する政治勢力の台頭などを背景に難民などの受け入れに慎重な国が多く、来週開かれるEUの首脳会議でも協議が難航することが予想されます。

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