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医療関係者がMERS対応緊急セミナー 千葉
6月17日 2時36分

「MERSコロナウイルス」の感染が韓国で広がっていることを受け、千葉県は16日夜、医療関係者などを集めた緊急のセミナーを開き、感染が疑われる患者が出た場合の対応などを確認しました。
「MERSコロナウイルス」は重い肺炎などを引き起こすウイルスで、韓国で感染が確認されたのは154人となり、19人が死亡しています。
16日夜、千葉県が開いた緊急のセミナーには、県内の医師や市町村の職員などおよそ500人が参加しました。
この中では、感染症対策に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長が、「MERSコロナウイルス」は、これまでに1100人余りの感染が確認され、致死率は40%程度に上るとみられることなどを解説しました。
また、千葉県の担当者が、感染が疑われる患者が出た場合には感染症指定医療機関に搬送することなどの手順を改めて説明しました。
成田空港で感染が疑われる患者が見つかった場合には、地元の保健所が指定医療機関に搬送することになっています。
千葉県健康福祉部の古元重和担当部長は「感染が疑われる患者が発生した場合には、医療機関や保健所、自治体と連携して感染拡大を食い止めたい」と話していました。
セミナーに参加した、感染症指定医療機関の1つで千葉大学医学部附属病院の猪狩英俊感染症管理治療部長は「千葉県は成田空港が控えていて、日本で最も気をつけなければならない地域だ。感染対策の基盤をしっかり整えていきたい」と話していました。
同じく指定医療機関で成田赤十字病院の野口博史顧問は「韓国で進行中の状況が詳しく分析されていて、参考になった。準備は整っているので、今後、関係機関とのシミュレーションをしていきたい」と話していました。

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