東証:時価総額600兆円超す…12営業日で続伸

毎日新聞 2015年06月01日 19時13分(最終更新 06月01日 19時59分)

 1日の東京株式市場は、企業の業績拡大に対する期待から買いが集まり、日経平均株価の終値は6円72銭高の2万569円87銭と12日連続で上昇した。東証1部上場企業の株式総数と株価を掛け合わせた時価総額は、終値ベースで601兆5859億円となり、1989年12月末のバブル経済絶頂期にも届かなかった600兆円に初めて到達した。

 1日の東京市場は、前週末のニューヨーク株式市場で株価が大幅下落した流れを引き継ぎ、一時は前週末比150円超下げる場面もあった。しかし、財務省が同日発表した2015年1〜3月期の法人企業統計調査で、全産業(金融・保険業除く)の設備投資が前年同期比7.3%増と大幅に増加したことを好感した買いが入り、じわじわと上昇。取引終了直前に前日比プラスに転じ、小幅ながら連続上昇を維持した。

 野村証券の山口正章エクイティ・マーケット・ストラテジストは「株主総会を控え、利益率向上や株主還元の強化を打ち出す企業が増えていることも、投資家に評価された」と分析している。【鈴木一也】

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