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天気雨
[8] -25 -50 

1: ◆Yt........:2015/5/29(金) 01:41:22 ID:HXzF4JZcWY

男の子は習い事に行くための準備をしていた。

ななめ掛けの鞄を肩に下げ、部屋を出て居間に行くと、男の子の兄が椅子に座っていた。

難しい表情で手元の本を読んでいる。

男の子はそっと兄に近付き、後ろから控え目に背をつついた。

2: ◆Yt........:2015/5/29(金) 01:42:46 ID:HXzF4JZcWY

「もうそんな時間か」

兄は本を閉じながら立ち上がった。

男の子は首を傾けて歳の離れた兄を見上げ、髪を撫でる指の感触に目を細めた。

「昨夜も言ったけど、今日は帰りは迎えに行けないんだ。寄り道せずに帰ってくるんだよ」

「うん」

男の子は頷きながら卓上の本に顔を向けた。


3: ◆Yt........:2015/5/29(金) 01:44:04 ID:HXzF4JZcWY

表紙に印字された文字を見て首を傾げる。

それに気付いた兄は本を手に取り、男の子に差し出した。

「きつねのよめいり?」

 本の題を口にして、男の子はまた首を傾げる。

「よく読めたね。天気雨のことを狐の嫁入りっていうんだよ」

4: ◆Yt........:2015/5/29(金) 01:45:36 ID:HXzF4JZcWY

「天気雨って?」

「晴れているのに降る雨のことだよ」

 兄は時計を見ながら言った。

「この辺では天気雨が降っているときに小さい子が外にいると、お狐さまに連れて行かれてしまうってよく言うんだ。迷信だけどね」

5: ◆Yt........:2015/5/29(金) 01:47:00 ID:HXzF4JZcWY

兄の運転する自転車に揺られながら、男の子は空を見上げた。

入道雲がくっきりと浮かぶ夏の青空が広がっていた。


6:名無しさん@読者の声:2015/5/29(金) 22:18:42 ID:M0xEKdWvLY
なんだろとても興味を惹かれる書き方
C
7: ◆Yt........:2015/5/31(日) 00:21:35 ID:kR0NlsQnF2
>>6
支援ありがとうございます。
そんなふうに言っていただけて、本当に嬉しいです。



習い事の先生の家を出ると、辺りは夕日に染まっていた。

男の子は降るような蝉時雨を聞きながら家路を急いだ。

しかしそれが仇になった。

近道をしようとした男の子は見知らぬ道に迷いこんでしまった。
8: ◆Yt........:2015/5/31(日) 00:23:40 ID:kR0NlsQnF2
人通りのない閑散とした道だった。

男の子の足音だけが蝉の鳴き声の中に響く。

男の子は何度か長く伸びた影法師を振り向き、その度に足をはやめた。

肩にかけた鞄の持ち手をぎゅっと握る。
9: ◆Yt........:2015/5/31(日) 00:25:25 ID:kR0NlsQnF2
カーブミラーのある十字路に差し掛かったとき、何かがぽつりと、頬に落ちてきた。

手で触ってみるとそれは水で、気付くとアスファルトの上に丸い小さなシミがたくさん出来ていた。

そうしている内にもシミは増えていき、男の子の髪や服にも雨粒が落ちてくる。

夕日は変わらずに眩しいほど射していた。

男の子は急いでシャッターの下りた商店の軒下に入り、体についた水気を払った。
10: ◆Yt........:2015/5/31(日) 00:27:29 ID:kR0NlsQnF2
すると雨はさあさあと音を立てながら、弱々しくも確かな雨足まで強まり降りはじめた。

男の子は数時間前に兄に教わったばかりの言葉を思い出しながら空を見上げた。

狐の嫁入り、天気雨。

夕日に照らされながら降り注ぐ雨の粒はきらきらと橙色の光を反射し、男の子はそれをじっと見つめた。
11: ◆Yt........:2015/5/31(日) 00:33:43 ID:kR0NlsQnF2
「なに見ているの」

突然聞こえた声に男の子は驚いて飛び跳ねた。

いつの間にそこにいたのか、男の子の隣に一人の男が立っていた。

折り立て襟の黒いシャツを着た背の高い男だった。

男の子は緊張に身を固くした。

けれど男は気にする風でもなく柔和な微笑みを浮かべたままでいる。

男の子は恐る恐るいまだ降る雨を指差した。
12: ◆Yt........:2015/6/2(火) 20:29:45 ID:e3cQvjeCCM
「夕方の天気雨は珍しいからね」

男は納得したように頷いた。

夕日に照らされる男の横顔はとても端正だった。

明るい狐色の髪と瞳が橙色に染まっている。

まだ幼い男の子の目にもそれは綺麗に映り、男の子は恐怖や緊張を忘れて隣に立つ男を見つめた。
13: ◆Yt........:2015/6/2(火) 20:30:51 ID:e3cQvjeCCM
男の子は男に迷子になってしまったことを伝え、道を尋ねた。

「みち? 路ならわかるよ。でも、連れていっていいのかな」

男は笑顔で手を差し出した。

男の子は少し迷ってからその手を取った。
14: ◆Yt........:2015/6/2(火) 20:32:17 ID:e3cQvjeCCM
男に手を引かれて男の子は歩き出す。

まだ雨はぱらぱらと残っているが男は構わずに足を進める。

男の手の平は氷のように冷たく、握ったときは驚いたが、いつまでも冷えた感触の手は不思議と心地いい。

けれどそれもしばらくの間だけで、男の子は段々と不安になってきた。

夕日が傾き出し、周りの景色がますます見知らぬものになっていく。
15: ◆Yt........:2015/6/2(火) 20:33:45 ID:e3cQvjeCCM
男の子は半歩前を歩く男を見上げた。

その瞳が金色に光ったように見え、男の子は繋いでいた手を離した。

「あの、やっぱり、ぼく」

「駄目だよ」

離れようとした男の子の手を男が掴んだ。

そして優しい声音で言った。

「逃げたら、追いかけるからね」
16: ◆Yt........:2015/6/2(火) 20:35:03 ID:e3cQvjeCCM
男の子は怖くなり掴まれた手を離そうとしたが、今度は手首を掴まれ叶わなかった。

細長い指が男の子の手首の肌に食い込む。

力は弱まるどころか強くなり、男の歩みが少しずつ速くなる。

男の子は泣きそうになるのを懸命に堪えながら転ばないように足を動かした。
17: ◆Yt........:2015/6/4(木) 18:28:45 ID:qMW9.Ron26
いくつ目かの角を曲がる。

ブロック塀の内側から枝垂れる柳の翠蔭をくぐり抜けた。

その途端、蝉の音がふっと消えた。

反射した光が瞳に入り、男の子は眩んだ目をこすった。

そして目を開くと、滴るような緑の中だった。

舗装された道路や民家は消え、木々や草花が鬱蒼と茂っている。

緑陰の間にかすかな月光が届くだけで辺りは薄暗い。

いつの間にか夜になっていた。
18: ◆Yt........:2015/6/4(木) 18:30:12 ID:qMW9.Ron26
男の子は隣に立つ男を恐々と見上げた。

「こっちだよ」

男は男の子の手を引いて、森の奥へと歩き出した。ざわざわとした囁き声があちこちから聞こえる気がした。

けれど周りにはひしめく大樹があるばかりで誰もいない。

男の子は身を竦めた。

そして唯一ここにいる男に少しだけ身を寄せた。

「あの、ぼく、お家に帰らないといけないんです」

「どうして?」

「お兄ちゃんが心配するから」
19: ◆Yt........:2015/6/4(木) 18:31:34 ID:qMW9.Ron26
足元で小枝が折れる音がする。

土に汚れた靴を見て、男の子は悲しくなった。

「じゃあ、お兄ちゃんが心配しなければいいのかな」

「……え?」

土から盛り上がった木の根を跨ぐ。

遠くに小さな赤い灯がぼんやりと見えはじめた。
20: ◆Yt........:2015/6/4(木) 18:33:08 ID:qMW9.Ron26
それから少し進むと、ぽっかりと開けた場所に出た。

覆いかぶさってくるような大木に囲まれた広場のようなその場所は、たくさんの人影でにぎわっていた。
 
あちこちに提灯の赤い灯が渡され、屋台のような小さな建屋がいくつも並んでいる。
21: ◆Yt........:2015/6/4(木) 18:33:59 ID:qMW9.Ron26
「今日はお稲荷さんのお祭りなんだ」

男が言った。

人影がたくさん見えるのに男の子は怖かった。

どうしてそう思うのか男の子にもわからなかったが、その後すぐにわかった。
22: ◆Yt........:2015/6/6(土) 01:03:28 ID:Ubur8OBII2
男に手を掴まれたまま祭りの方へと歩いて行く。

すると三つの人影が近付いてきた。

その姿を目にした男の子は、小さな悲鳴を上げて男の後ろに隠れた。

「ついに連れてきたのか」

「随分小さくて可愛いわ」

「見せてみせて」

三つの人影は着物を着ていた。

普通とかわらない人間の体をしていたが、首から上がそれぞれ兎と蛙と鼠だった。

髭や目玉が動いており、かぶり物ではないことがわかる。
23: ◆Yt........:2015/6/6(土) 01:04:57 ID:Ubur8OBII2
蛙の顔をした人影が男の子を覗き込む。

男の子は男の腰にしがみつき、男の洋服に顔を押しつけた。

「あれ、隠れちゃった」

「顔をよく見せて」

三つの声はどれも穏やかで親しげだったが、男の子は顔を上げることが出来なかった。

すると耐えかねたのか兎の顔をした人影が男の子の手を引っ張った。

鼠の顔をした人影もそれを真似して男の子の鞄を引っ張り、男の子はついに泣き出してしまった。

三つの人影が慌てたように引き下がる。
24: ◆Yt........:2015/6/6(土) 01:06:08 ID:Ubur8OBII2
「泣いちゃった。どうしよう」

「どこか痛いのかな」

「怖がらせちゃったのかもしれない」

騒ぐ三つの人影をよそに、男はしくしく泣く男の子をそっと抱き上げた。

かたく震える体をあやすように背中を撫でる。

そして男の子の耳に囁いた。

「大丈夫だよ。僕が守ってあげるから。僕のそばにいれば怖くないよ」
25: ◆Yt........:2015/6/6(土) 01:06:59 ID:Ubur8OBII2
男の子は鼻をすすりながら頷き、男の首にしがみついた。

「ごめんねみんな。今来たばっかりなんだ」

男が言うと、三つの人影はなるほどと声をそろえた。

それから目配せをし、わずかに声と表情を落として言った。
26: ◆Yt........:2015/6/6(土) 01:11:02 ID:Ubur8OBII2
「でも、いいなぁ。わたしも欲しいなぁ」

「お狐さま達がうらやましい。天気雨であちら側に行けて」

「こんな可愛い子、連れてこられて」

男が歩き出し、三つの声が遠ざかる。

男の肩口から顔を上げた男の子は、遠くからこちらをじっと見つめる三対の目を見て、また俯いた。
27:名無しさん@読者の声:2015/6/6(土) 12:53:11 ID:viy0RU0EL2
面白い
28: ◆Yt........:2015/6/8(月) 06:38:16 ID:PP4sB64XzQ
>>27
嬉しいお言葉をありがとうございます。
最後までそう思って頂けるよう頑張ります。

支援スレの>>229
支援ありがとうございます。



祭りの音が遠く聞こえる池のほとりで、男は抱えていた男の子を下ろした。

男の子は小さくしゃくり上げながら頬の涙を手で拭った。
29: ◆Yt........:2015/6/8(月) 06:39:36 ID:PP4sB64XzQ
男が男の子の視線に合わせて膝をつき口を開いたとき、傍らの茂みが音を立てて揺れた。

そして一人の男が現れた。

黒い着物を着ている。

男よりもいくらか年上の、男とよく似た顔立ちの男だった。

「連れてきたって、その子か」

「兄さん」
30: ◆Yt........:2015/6/8(月) 06:40:52 ID:PP4sB64XzQ
男の子はびくりと肩を震わせた。

男の後ろに隠れようとした男の子を着物を着た男が捕まえる。

男の子がもがいても男はやもゆせず、楽しげに男の子の顔を覗き込む。

「泣かせたのか。感心しないな」

「鳥獣の子らが構いすぎたんだよ。怖がっちゃったんだ」

「それを黙って見ていたんだろ。趣味が悪いんだよお前は」
31: ◆Yt........:2015/6/8(月) 06:42:41 ID:PP4sB64XzQ
着物の男は膝を折り男の子に顔を近付けた。

男の子はぎゅっと目をつむった。

顎に生温かいものが触れ、頬から目元へと這い上がる。

それが何か男の子がわかる前に、後ろにいた男が男の子を引っ張り寄せた。

「いくら兄さんでも駄目だよ。でも、この子にはお兄ちゃんがいるみたいだよ」

男の子を腕の中におさめてから、男は含みのある顔付きで着物の男に言った。
32: ◆Yt........:2015/6/8(月) 06:44:15 ID:PP4sB64XzQ
「……へえ」

「この子が帰らないと、お兄ちゃんは心配するってさ」
「それは気の毒に。頃合いを見て、渡ってみよう」

着物を着た男は現れたとき同様に茂みの中に消えた。

着物の男がいなくなると、男は懐から小さな缶を取り出した。

ドロップ飴の入れ物のような赤い四角の缶だった。

丸い蓋を爪で開け、中から一粒の飴を摘まみ出す。
33: 今回を含め後3回で終わる予定です ◆Yt........:2015/6/10(水) 03:43:11 ID:uv3eVrtXfk
「これを食べて。甘くておいしいよ」

おはじきに似た形の赤い飴だった。

「お家に、帰りたい」

男の膝の上で泣いていた男の子が涙声に言う。

男は答えず、摘まんだ飴を男の子の引き結ばれた唇に押し当てた。

「食べて」
34: ◆Yt........:2015/6/10(水) 03:44:20 ID:uv3eVrtXfk
唇がめくれ、歯に当たった飴が音を立てる。

男の子は泣きながらゆっくりと口を開いた。

男は男の子の顎を掴み軽く引き上げた。

上向き、小さな歯が並びよくおさまるその口に男の指が差し入れられる。
35: ◆Yt........:2015/6/10(水) 03:45:39 ID:uv3eVrtXfk
舌の上に落とされた飴は男の言葉通りに甘く、あっという間に溶けてしまった。

すると不思議なことに、それまで感じていた恐怖や不安が消えてしまった。

泣きやんだ男の子を見て男が薄ら寒い笑みを浮かべる。
36: ◆Yt........:2015/6/10(水) 03:47:13 ID:uv3eVrtXfk
「もう一つ食べて」

男に言われるまま差し出される飴を口に含む。

それもまたすぐに溶けた。

何度か同じことを繰り返すと、男の子は色々なことを忘れてしまった。

どうしてこの場所にいるのか。

どこから来たのか。

自分の名前も、大切な兄の顔さえも忘れてしまった。
37: ◆Yt........:2015/6/10(水) 03:49:16 ID:uv3eVrtXfk
ぼんやりと溶けた目をした男の子を見て、男は嬉しそうに笑った。

男の子の頬に残る涙を指先でぬぐい、額に口付ける。

すると男の子も濁った目のまま嬉しそうに笑った。
38: ◆Yt........:2015/6/12(金) 00:46:26 ID:2/fcI3SPcU











39: ◆Yt........:2015/6/12(金) 00:47:57 ID:2/fcI3SPcU
夕方、一人の青年が人気のない道を歩いていた。

端正な容貌の痩せた青年だった。

その歩みは頼りなく、顔には濃い疲労の色が滲んでいる。

少年には弟がいた。

けれど一年前のある日、習い事からの帰り道で消息を断ち、それきり行方不明になってしまった。

罪悪感に苛まれた青年は仕事をしながら弟を探した。

けれど見つからず、それどころか手がかりの一つもなく時間ばかりが過ぎた。
40: ◆Yt........:2015/6/12(金) 00:49:14 ID:2/fcI3SPcU
「どこに行っちゃったんだ」

人通りのない閑散とした道で歩みを止め、青年は呟いた。

蝉時雨に掻き消されてしまうほど小さな声だった。

去年の夏、最後に見た弟の笑顔。

控え目で大人しい弟は、母親に似た愛らしい顔立ちをしていた。

嫌な予想ばかりが思い浮かび、やがてそれは希望に影を落とした。

捜査が打ち切られると、両親は弟の話をしなくなった。

けれど青年はそんなに簡単に諦めることは出来なかった。
41: ◆Yt........:2015/6/12(金) 00:50:14 ID:2/fcI3SPcU
カーブミラーのある十字路に差し掛かったとき、ぽつぽつと雨が降りはじめた。

空には眩しいほどの夕日が光っている。

青年はシャッターの下りた建物の軒下に入った。

天気雨ならすぐに止むだろうと思い、そうしながらふと、弟が行方不明になった日のことを思い出した。

あの日、弟を送る時間まで本を読んでいた。

あの本の題名は。
42: ◆Yt........:2015/6/12(金) 00:51:23 ID:2/fcI3SPcU
「……狐の嫁入り」

「へえ、よく御存じですね」

突然の声に驚き目を向けると、いつの間にそこにいたのか着物を着た男が立っていた。

暗い狐色の髪と瞳をした長身の男だった。

「夕方の天気雨なんて、狙わないと出くわせないから、参りました」
43:名無しさん@読者の声:2015/6/12(金) 20:35:26 ID:H2mHG8fvnQ
C
44: ◆Yt........:2015/6/14(日) 00:36:19 ID:XijVSGs59M
>>43
Cありがとうございます。

支援スレの>>231
支援ありがとうございます。
温かいお言葉、励みになります。



着物姿だからか、青年の目に男はどこか浮世離れして見えた。

細工物のように精緻に整った顔をしていたからかもしれない。
45: ◆Yt........:2015/6/14(日) 00:37:36 ID:XijVSGs59M
男は返事をしない青年に気を悪くするでもなく、ちらりと横目に青年を見て、それからまた空を見上げた。

青年は男に弟のことを尋ねた。

それはもはや青年の習慣のようなもので、たいした答えは期待していなかった。
46: ◆Yt........:2015/6/14(日) 00:38:18 ID:XijVSGs59M

「それは気の毒に。去年といえば、私の弟がよくこの辺りを行き来していたので、何か知っているかもしれません。もしよければこちらに来ませんか」

「本当ですか? お願いします、連れて行ってください」
47: ◆Yt........:2015/6/14(日) 00:39:06 ID:XijVSGs59M

思いがけない言葉に青年は考えることなく言った。

そして歩き出した男の後ろに、何の疑問も持たずに続いた。

48: ◆Yt........:2015/6/14(日) 00:40:19 ID:XijVSGs59M




男の背を追い、いくつ目かの角を曲がる。

「もうすぐですよ」



雨はまだ降っていた。



                おわり
49: ◆Yt........:2015/6/14(日) 00:51:43 ID:XijVSGs59M
読んで下さった皆様、お付き合いありがとうございました。

近々新しいスレを建てる予定ですので、その際にはよろしくお願い致します。


50:名無しさん@読者の声:2015/6/15(月) 22:04:38 ID:73eL3InUcQ
良い短編だった
作者さんお疲れさまでした
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うpろだ
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