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福島 除染廃棄物の仮置き場で袋など破損
6月16日 20時37分

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う除染で出た土などを保管する福島県内の仮置き場のうち、78か所で、廃棄物を入れる袋やシートの一部が破損していたことが環境省の調査で分かりました。土などの外部への流出はありませんでしたが、廃棄物を搬入する中間貯蔵施設の建設が進まないなかで、安全を確保しながら保管を続けることが課題になっています。
福島県内では原発事故に伴う除染で出た土や草木などの廃棄物を地区の畑などに設けられた仮置き場に保管していて、環境省は、去年設置されていた避難区域以外の580か所について保管状況を調べました。
その結果、78か所で廃棄物を入れる袋や水を遮へいするシートなどの一部が破損していたほか、113か所では仮置き場の地盤やのり面の一部が雨などによって崩れていたことが分かりました。いずれも土などの外部への流出はありませんでした。
これらの廃棄物は、双葉町と大熊町に計画されている中間貯蔵施設に搬入されることになっていますが、地権者との交渉が難航するなどして建設は進んでおらず、仮置き場で長期間にわたって安全を確保しながら保管を続けることが課題になっています。
環境省は「今後も定期的に仮置き場の調査を行い、自治体とともに廃棄物の流出を防ぐ対策をとっていきたい」と話しています。

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