6月16日の午前10時から行われたのがトヨタ自動車の株主総会だ。この株主総会の決議により、元本保証で最高2.5%の利回りの配当が確定していて値上がり益も狙える新しいトヨタ株が発行されることになった。このトヨタの新型株の狙いと仕組みを解明しよう。
調達資金は長期の研究開発資金に充当、
自社株買いで既存株主にも不利益なし
約5年間は売却ができないが、元本保証で最高2.5%の利回りの配当が確定していて値上がり益も狙える株。超低金利の今、個人投資家にとって夢のようなこの株を発行するのが、前期に日本企業初の純利益2兆円突破を達成したトヨタ自動車(7203)だ。そもそもトヨタがこの新トヨタ株(正式には「AA型種類株式」という)を発行する目的とは何なのか。
トヨタ自動車広報部の担当者は次のように語る。
「自動車の企画開発から製造販売のビジネスサイクルは中長期にわたっており、これを受けた研究開発資金の調達方法として、中長期の保有を前提とする種類株式の発行を進めることになりました」
調達する資金は約5年間は動かない安定資金となるため、トヨタにとって中長期の研究開発には好都合だが、既存の株主に希薄化のデメリットは発生しないのか。
「トヨタはこの新株の発行と同時にほぼ同数の普通株の自社株買いをしますので、1株当たり利益が変わらないため、既存株主にも希薄化が起こりません。この新トヨタ株の発行は、トヨタにも、既存株主にも、そして新トヨタ株の株主にもマイナスにならない仕組みと言えます」(楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジスト・窪田真之さん)
ではこの新トヨタ株を買う人にとってはどんなメリットがあるのか?
リスクが怖い人でも新トヨタ株は安心!
損失なしで確定配当に値上がり益も
ここで、この新トヨタ株の発行条件について見ていこう。
まず、新トヨタ株の価格は特定日のトヨタ株の株価の2割増し以上で決定され(事前に購入希望価格を募りその需要の強さで決めるブックビルディング方式による)、100株単位の申込みとなる。この株は、約5年間は売却ができないが、それ以降は発行時の価格での売却(買取請求)が可能になる。つまり、トヨタが破綻したりしない限り元本が保証されるのだ。
次に配当についてだが、1年目は利回り0.5%、2年目は1.0%と0.5ポイントずつアップして5年目に2.5%になり、以降はこの利回りが継続される。この水準は個人向け国債の10年物の利息0.3%と比較しても非常に魅力的だ。
最後に株の大きな魅力である値上がり益についてはどうか。新トヨタ株は非上場のため、それ自体の株価は変動しない。ただ、5年後以降は売却の他にトヨタの普通株への転換も選ぶことができる。つまり、トヨタの株価が新トヨタ株の発行価格を上回っていれば、普通株に転換してそれを売却することで値上がり益も獲得できるのだ。
「株には値下がりリスクがあるので、配当が2.5%あっても株価が大きく下落するとアウトです。しかし、新トヨタ株のような損をしない仕組みの株は個人投資家にとっては非常に魅力的と言えます」(昭和女子大学准教授・保田隆明さん)
ところで、気になるのがこの新トヨタ株の買い方についてだが、今週末の20日(土)に発売となるダイヤモンド・ザイ8月号では、巻頭企画の「株の事件簿」の中で、複雑なこの新トヨタ株を大図解で詳しく解説するとともに具体的な買い方についても紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてほしい。
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