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フィリピン ミンダナオ島で武装解除始まる
6月16日 23時46分

フィリピンのミンダナオ島でおよそ40年続く紛争の終結に向けたイスラム武装組織の武装解除の手続きが始まり、停滞する和平プロセスの進展につながるのか注目されます。
フィリピン政府は、フィリピン南部のミンダナオ島でおよそ40年続く紛争を終わらせるため、去年、国内最大のイスラム武装組織「モロ・イスラム解放戦線」と和平で合意し、その条件となる自治政府の来年の発足に向け一連の手続を進めています。
合意実現までのいわゆる和平プロセスでは、組織の武装解除が1つの焦点となってきましたが、合意から1年余りたった16日、その最初の手続きが始まり、75丁の銃器が政府側に引き渡されました。
ミンダナオ島で行われた式典にはアキノ大統領も出席し、「きょうは歴史的な日だ」と武装解除を評価したのに対し、モロ・イスラム解放戦線のトップ、ムラド議長は「決して簡単な道のりではなかったが、和平への決意を行動で示した」と述べました。
武装組織の戦闘員の数はおよそ1万2000人とされており、政府と組織側は今後、数年にわたり武装解除を進めていく計画です。
和平プロセスを巡っては、ことし1月に起きた警察と組織側との偶発的な衝突を機に国内で反発が広がり、自治政府の設立に必要な基本法案の成立が大幅に遅れており、武装解除が停滞するプロセスの進展につながるのか注目されます。

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