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「韓国のMERS拡散は“人災”」地元紙が指摘、サムスンソウル病院で院長謝罪

FOCUS-ASIA.COM 6月16日(火)13時27分配信

韓国で中東呼吸器症候群(MERS)が拡散したことについて、同国紙・中央日報はこのほど、「病院の管理が適切でなかったことが原因であり、明らかに人災だ」と指摘した。中国・環球時報が16日伝えた。

韓国保健福祉部の15日付の発表によると、同国でMERS感染が確認された人は150人に上り、死者も16人に拡大した。死亡率は10.7%で、隔離対象は5216人となっている。

同国で5月20日に最初のMERS感染者が確認されて以降、特定の病院を中心に感染が拡大し、多くの感染者を出したサムスンソウル病院の対応に注目が集まっていた。

同病院では患者が出た際、急診室についてのみウイルスなどの調査を行い、トイレや喫茶室などについては対応していなかったという。また、患者の移送を担当していた職員が、発熱などの症状がありながらそのまま勤務していたことも判明しており、院長が14日に開いた会見で国民に向けて謝罪した。

中央日報は「病院の管理上のミスにより、対応に不備があったもので、MERSの拡散は明らかな人災だ」と指摘。ただ、「今は誰が悪かったかを追求する時期ではない。こうした問題の影響を考慮しながら、協力して解決方法を探る必要がある」と促した。

(編集翻訳 恩田有紀)

最終更新:6月16日(火)13時27分

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