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全国の主な火山の活動状況まとめる 火山予知連
6月15日 20時36分

全国の活火山のうち、気象庁が「噴火警報」や「火口周辺警報」を発表しているのは、東北や東日本、それに九州などの合わせて14の火山です。専門家で作る火山噴火予知連絡会は15日、定例の会合を開き、全国の主な火山の活動状況の検討結果をまとめました。

口永良部島に噴火警報

気象庁によりますと、鹿児島県の口永良部島では「噴火警戒レベル5」の「噴火警報」が出されています。
口永良部島では、先月29日に爆発的噴火が発生し、噴煙が火口から9000メートル以上の高さまで上がり、火砕流が火口からすべての方角に流れ下って、一部は2キロ余り離れた海岸に達しました。
その後、噴火は起きていませんが火山性地震が観測されているほか放出される二酸化硫黄の量が多い状態が続いていて、火山噴火予知連絡会は、「口永良部島の火山活動は活発な状態が続いていて、今後も先月と同じ程度の規模の大きな噴火が発生するおそれがある」とする検討結果をまとめました。
口永良部島には引き続き、「噴火警戒レベル5」の「噴火警報」が出されていて、噴火に伴う大きな噴石や、火砕流に厳重な警戒が必要です。

火口周辺警報は12火山

今後の噴火によって、火口周辺や居住地域の近くに影響が及ぶおそれがある「火口周辺警報」は次の12の火山です。

宮城と山形の県境にある蔵王山
福島と山形の県境にある吾妻山
長野と群馬の県境にある浅間山
群馬県の草津白根山
神奈川県の箱根山
長野と岐阜の県境にある御嶽山
熊本県の阿蘇山
宮崎と鹿児島の県境にある霧島連山の新燃岳
鹿児島県の桜島と諏訪之瀬島
小笠原諸島の西之島と硫黄島

このうち、蔵王山では、ことし4月上旬以降、「御釜」付近を震源とする火山性地震が増加しましたが、先月下旬以降は少ない状態が続いています。
一方で、これまでに火山性微動や、山がわずかに膨らむ地殻変動が観測されていることから、火山噴火予知連絡会は「長期的には火山活動がやや高まった状態にあり、今後の推移に注意が必要」とする検討結果をまとめました。
気象庁は火口が想定される「御釜」の周辺、2キロから3キロ程度の範囲では噴石などに警戒を呼びかけていますが、今回の結果を受けて、今後の対応を検討することにしています。

噴火警戒レベル3は2火山

「火口周辺警報」が出ている火山のうち、御嶽山と桜島では、噴火警戒レベルが入山規制などが必要とされる「噴火警戒レベル3」となっています。

去年9月に噴火した御嶽山では、去年10月中旬以降は噴火は観測されず、噴火直後と比べて噴煙の量も少ない状態が続いています。火山噴火予知連絡会は、「御嶽山の火山活動は低下した状態が続いているが、今後も火口周辺に影響を与えるような小規模な噴火が発生する可能性がある」とする検討結果をまとめました。気象庁は現在、火口からおおむね2キロから2.5キロの範囲では、噴石や火砕流に警戒が必要としていますが、今回の見解を受けて、今後の対応について検討を進めることにしています。

桜島の昭和火口では、ことしに入ってから先月までに爆発的な噴火が600回を超えるなど、活発な噴火活動が続いてるほか、鹿児島湾の北側にある「姶良カルデラ」の地下深くが膨張していると考えられる長期的な変化も続いています。火山噴火予知連絡会は「今後、多量の火山灰を降らせる噴火が発生する可能性がある。活発な噴火活動が継続すると考えられ、火山活動の推移に注意が必要だ」とする検討結果をまとめました。引き続き、昭和火口と南岳山頂火口からおよそ2キロの範囲では噴石や火砕流に警戒が必要です。

噴火警戒レベル2は7火山

火口周辺への立ち入り規制などが必要とされる「噴火警戒レベル2」の火山は7つです。

このうち、浅間山では、ことしの4月下旬以降、規模の小さい火山性地震が増加しているほか、今月11日には、火山ガスの放出量の大幅な増加が確認されたため、気象庁は、「噴火警戒レベル2」の「火口周辺警報」を発表しました。火山噴火予知連絡会は、「山頂の火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石に警戒が必要だ」とする検討結果をまとめました。浅間山には、引き続き「噴火警戒レベル2」の「火口周辺警報」が出されていて火口から、おおむね2キロの範囲では噴石などに警戒が必要です。

箱根山では4月下旬以降、火山性地震が増加しているほか、大涌谷の温泉の設備から蒸気が勢いよく出ているのが確認されたり、大涌谷付近を中心に山が膨らむ傾向を示す地殻変動が観測されたりしています。火山噴火予知連絡会は、6月に入って、地震の回数は減少しているとしたうえで、「地震や地殻変動などが継続している間は、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があり、噴火に伴う大きな噴石に警戒が必要だ」とする検討結果をまとめました。引き続き、大涌谷周辺では噴石などに警戒が必要です。

吾妻山では先月6日、一時、火山性地震が増加し、およそ2か月ぶりに火山性微動も観測されました。火山噴火予知連絡会は、「大穴火口の噴気活動はやや活発な状態が続いていて、火口付近では小規模な噴火が発生する可能性がある」という検討結果をまとめました。引き続き、大穴火口からおよそ500メートルの範囲では噴火に伴う噴石などに警戒が必要です。

阿蘇山では去年11月から中岳第一火口で、断続的に噴火が発生していましたが、先月22日以降、噴火は確認されていないということです。一方で、放出される二酸化硫黄の量は多い状態で経過していて、火山噴火予知連絡会は、「火山活動が停滞する傾向がみられるものの、依然として活発な火山活動が続いている」とする検討結果をまとめました。阿蘇山では、引き続き、中岳第一火口からおよそ1キロの範囲で噴火に伴う噴石などに警戒が必要です。

海底火山にも「噴火警報」

小笠原諸島の近海にある海底火山の福徳岡ノ場では、周辺の海域で警戒が必要な「噴火警報」が発表されています。

警報発表されていない火山も注意

全国の活火山の中には警報が発表されていなかったり、噴火警戒レベルがレベル1の状態だったりする火山がありますが、過去に噴火を繰り返してきた活火山であることに変わりはなく、気象庁や自治体が発表する情報に注意が必要です。各地の火山活動の状況や注意点などは、気象庁や各地の気象台、自治体のホームページなどで確認することができます。

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