安倍首相:安保法案で協力要請か 橋下氏と会談

毎日新聞 2015年06月15日 11時27分(最終更新 06月15日 12時49分)

 安倍晋三首相は14日夜、維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長と東京都内のホテルで会談した。首相は安全保障関連法案の今国会成立に向け、維新の協力を要請したとみられる。維新は安保法案の修正や、労働者派遣法改正案の採決に前向きな姿勢で、民主党と一線を画している。首相側には会談を通じて野党を分断する狙いもありそうだ。

 会談は夕食を共にしながら約3時間行われた。菅義偉官房長官と、維新の党顧問の松井一郎大阪府知事も同席した。松井氏によると、橋下氏らが「(首相らが)立場があるなかで、大阪都構想に意義があると言い続けてくれた」と感謝したのに対し、首相は「結果は結果としてよくここまで来た」と慰労したという。また、首相は橋下氏の引退表明についても「いさぎよさゆえに、政治家としての期待感はなくならない」と述べた。

 首相と橋下氏の会談は、今年5月の大阪市住民投票で都構想が否決され、橋下氏が政界引退を表明して以来初めて。首相はたびたび都構想に理解を示していた。

 民主が安保法案で反対姿勢を強めるなか、維新内に強い影響力を残す橋下氏が首相と会談したことは、安保法案を巡る今後の国会情勢にも影響しそうだ。

 首相との会談に先立ち、橋下、松井両氏は維新の党の松野頼久代表、柿沢未途幹事長と都内で会談した。【前田洋平、高本耕太】

最新写真特集