2015年6月15日15時04分
しっとりとした大人の恋を、富山市八尾(やつお)町の行事「おわら風の盆」を舞台に描いた小説「風の盆恋歌」(85年)などで知られる作家の髙橋治(たかはし・おさむ)さんが13日、肺炎で死去した。86歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻留美子さんと長男文月(ふづき)涼さん。
千葉県生まれ。53年、東大国文科を卒業して松竹に入社。小津安二郎監督の下で映画「東京物語」の助監督を務め、60年に「彼女だけが知っている」で初監督を務めた。
65年に松竹を辞め、舞台の演出や戯曲の執筆などを経て、作家活動に入った。84年、年老いた釣り師の友情を描いた「秘伝」で直木賞。88年に「名もなき道を」「別れてのちの恋歌」で柴田錬三郎賞。96年には「星の衣」で吉川英治文学賞。小説だけではなく、埋もれた資料を発掘してシベリア出兵の真実に迫ったノンフィクション「派兵」、小津の人間像を描いた人物伝「絢爛(けんらん)たる影絵」など多彩な作品がある。
残り:213文字/本文:627文字
PR比べてお得!