成田、初完全V!賞金ランク5位浮上、「全英OP」切符ゲット
◆女子プロゴルフツアー サントリーレディス最終日(14日、兵庫・六甲国際GC、6511ヤード、パー72)
首位で出た成田美寿々(22)=オンワードホールディングス=が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算16アンダーで2位のイ・ボミ(26)=マスターズGC=に2打差で逃げ切りV。4月のスタジオアリス女子オープンに続く今季2勝目、通算7勝目を初の完全優勝で飾った。賞金ランクは大会前の14位から5位に浮上。同6位までに与えられる海外メジャー、全英リコー女子オープン(7月30日~8月2日)の出場権を“大逆転”でゲットした。
40センチのウィニングパットを沈めた成田は、大きく息を吐き出した。「ボミさんは強かった。でも、4日目でこんな争いができるなんて幸せだなと思って楽しんだ」。過去6勝のうち5勝を最終日にひっくり返した「逆転の成田」は、初日からトップの座を一度も明け渡さない完全V。その表情は充実感であふれていた。
賞金ランク首位を独走する「最強の敵」からの重圧は想像以上だった。「私も伸ばしているのに、なんで追いつめられているんだろう」。スタートで4打あった差は前半を終えて2打に。さらに12番のボギーで1打差になった。
勝負を分けたのは16番パー3。成田とボミは、ともに1オンに成功。似たようなラインに2つのボールが並んだ。約10センチ、ピンから遠かったボミのバーディートライは約50センチショート。「狙うのではなく、グッドストロークをしようと」。クロスハンドで転がした球は、3・8メートル先のカップに吸い込まれた。「『この勝負楽しい!』鳥肌が立った」。この日一番のガッツポーズで逃げ切りを確信した。
“勝負メシ”も威力を発揮した。成田はV争いする土曜夜は、決まってカレーライスを口にする。昨年はヨネックスレディスとサマンサタバサレディース、今年はスタジオアリス女子オープンと計3勝した。「ご飯少なめでサラダを頼んで、トッピングはソーセージとチーズ」。お決まりのメニューで“ココイチ”の強さを発揮した。
すでに全米女子オープン(7月9~12日)の出場権は保持。この勝利で全英リコー女子オープンの出場権も獲得した。海外メジャーでの活躍は、出場を熱望する来年のリオデジャネイロ五輪出場への近道となるだけに「全米も全英も優勝争いしたい」と早くも闘志満々。大会前から「繰り下がりなら出ない。優勝しかない」と宣言し、狙い通りにラストチャンスをものにした“ハンター”が、最高の勢いで世界に挑む。(吉村 達)
◆全英出場権 今週終了時点の国内ツアー賞金ランク上位5人に与えられる。ルーは「前年のLPGAツアー選手権リコー杯の優勝者」の資格が優先されるため、1人増えて今年は6位までが対象となる。ただし、辞退者が出た場合は繰り下がりとなるため、ランクが10位前後の選手でも30日の締め切りまでにエントリーを済ませていれば、出場できる可能性がある。