体長1メートル、発情イグアナが逃走

2015年6月15日6時0分  スポーツ報知
  • 中南米や西インド諸島に生息、環境省の要注意外来生物にも指定されているグリーンイグアナ
  • イグアナが逃げ出した窓を指さす飼い主の女性。爪で網戸を開けたとみられる

 13日午後6時ごろ、神奈川県平塚市のアパートに住む会社員の女性(41)から、飼育していた体長約1メートルの雄のグリーンイグアナが逃げ出したと平塚署に通報があった。捜索の結果、14日午後4時10分ごろに確保されたが、発見されたのは、すぐ隣の家の庭にある木の上。イグアナは発情期を迎えており、人にかみつく恐れがあったが、けが人などはなかった。飼い主は胸をなで下ろすとともに、騒動を謝罪した。

 JR平塚駅から3キロほど離れた静かな住宅街が、1匹のイグアナで大騒動になった。

 飼い主の女性によると、逃げたのは飼っていた2匹のグリーンイグアナのうち、およそ2歳半の「ペペン」。雄で体長は約1メートルだった。13日夕に仕事から帰宅したところ、ペペンが家にいなかったため、平塚署に通報した。窓の網戸を爪でカリカリやっている間に半開き状態になってしまい、逃げたとみられる。家の中では放し飼い状態だった。

 イグアナは草食だが、繊維をかみ切るために細かく鋭い歯が生えている。ペペンは現在、発情期を迎えており、口を大きく開いてかみつくようなしぐさを見せることがあった。このため、平塚署は付近の住民に注意を呼び掛けるとともに、署員が13日夜から付近を捜索。14日も周辺住民とともに捜索を続けた。

 事態が急転したのは、午後になってから。飼い主の家から数メートルしか離れていない隣の家の庭で、木の上に足が見えているのを、この家の住人が発見。飼い主の女性は、テレビ局の取材に同行していたペットショップの店員らの手を借りて午後4時10分ごろに無事捕獲した。

 ペペンは発情期に加え、室内から逃げ出し、普段とは異なる環境にしばらくいたことで、興奮状態だという。

 女性は20代前半に一度、イグアナを飼った経験があった。3年ほど前に再びイグアナを購入。2年ほど前から、さらにペペンを飼い始めた。「小さい恐竜みたいな外見が好きなんです」と話し、今回の騒動には「全て私の責任。きちんと飼育すれば、決して凶暴な動物ではないが、誰かにけがなどを負わせることがなくて、本当に良かった」と反省していた。

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