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【大相撲】

白鵬教授「モンゴル語がヘン」 母タミルさん「勉強しなさい」

2015年6月15日 紙面から

客員教授を務める拓殖大で講義する横綱白鵬=東京都文京区で

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 大相撲名古屋場所(中日新聞社共催・7月12日初日・愛知県体育館)で35回目の優勝を狙う横綱白鵬(30)=宮城野=が14日、2013年から客員教授を務める拓殖大の文京キャンパスで「地域社会人大学 一日入学プログラム」の講演を行った。流ちょうな日本語で会場を沸かせた一方で、モンゴル語がうまく話せなくなったといい、母・タミルさんから「もっとモンゴル語を勉強しなさいって言われた」と思わぬ悩みを披露していた。

 15歳で来日してから15年。大鵬を抜き史上最多となる34回の優勝を積み重ね、数々の記録を塗り替えてきた。今や白鵬は身も心も日本人となってしまったようだ。

 進行役の大学関係者から、「横綱のお姉さんが白鵬関のモンゴル語が変になってきてると言っているが」と突っ込まれると「そうなんですよ」と苦笑い。「年に1、2回帰るんですけど、3、4日は料理もなつかしく食べたりしてます。5日目からは白い米とみそ汁が飲みたい。ああ、もうそうなったかと」

 続けて、変になってきたというモンゴル語に関しては母・タミルさんからお叱りを受けたことを明かした。「(土俵下から中継される)優勝インタビューで、ときどき両親、国にモンゴル語で感謝の気持ちを伝えるんですけど、お母さんから電話がかかってきて『あんた、もう少しモンゴル語を勉強しなさい』って言われることもある」と笑わせた。

 約40分間の講演はほとんど白鵬ひとりがしゃべり続けた。スージョ(相撲女子)のことも自ら話題に。「相撲女子でスージョとか。4、5年前までひとり横綱で頑張ってきて、このようなときがくるとは。人気が上がってる。ありがたいです」。そう言いながら、「わたし目当てじゃないと思うけどね」とオチをつけた。

 日本語はご存じの通り流ちょう。「新関脇の2005年春場所。琴欧洲関と対戦したときに、会場から『白鵬! 外国人に負けるな』って言われた。ちゃんと勝ちました。そのくらい(日本人と)似てる、近いものがある」。「食べ物が大事だ」と力説しながら、実は「あずきがダメ。あの粘つく甘さというか。ケーキやチョコは食べるんだけど」。白鵬先生の独演会に、聴衆はすっかり心をつかまれていた。 (岸本隆)

 

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