無念!アフリカの砂漠に散った日本人:アルジェリア政府のテロ戦略の犠牲か、それとも、自衛隊を中東で傭兵化するための犠牲か
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新ベンチャー革命2013年1月22日 No.713
タイトル:無念!アフリカの砂漠に散った日本人:アルジェリア政府のテロ戦略の犠牲か、それとも、自衛隊を中東で傭兵化するための犠牲か
1.1.16アルジェリア・テロ事件の人質日本人の運命:最悪の結果になった
本ブログ前号(注1)にて、アルジェリア人質事件を取り上げました。直近の報道によれば、行方不明10人の日本人のうち、7名が遺体で確認されたようです。予想された最悪の結果です。
これは一種の戦争であり、戦時において人間は動物と同じく、虫けらのように殺されるということです。
今の日本には、極東戦争を仕掛ける勢力に同調して勇ましい発言を繰り返す人間が大勢いますが、いかなる理由であれ、戦争とは所詮、人を虫けらのように殺す行為に変わりはありません。だから、戦争は絶対に許されません。今回の事件で、そのことを改めて認識させられました。
2.1.16アルジェリア・テロ事件に米国戦争屋ネオコンの関与はあるのか
本ブログのメインテーマは米国戦争屋およびそのロボット・悪徳ペンタゴンですが、今回のアルジェリア・テロ事件に米戦争屋(主に親イスラエル・ネオコン)がどれだけ関与しているのかを本ブログでは推論してきました。
9.11事件などと違って、今のところ、1.16アルジェリア・テロ事件に米戦争屋ネオコンが深く係わっている形跡は見当たりませんが、この事件は、米国防費リストラの延長にて、米軍の中東からの撤退を模索している米オバマ政権にとって、好ましくない事件であるのは確かです、つまり、中東に米軍事覇権を維持し、イスラエルの孤立化を避けたい米戦争屋ネオコンにとっては実に歓迎すべき(?)事件とみなせます。
一方、アンチ戦争屋のオバマ政権にとって、ラッキーだったのは米国人の犠牲者が少なかった点です。
ちなみに、この事件の首謀者役を演じている片目のモフタール・ベルモフタール(注2)はアフガンのアルカイダ出身のアルジェリア人ですが、その経歴から、当然ながら、オサマ・ビンラディン同様に、米戦争屋CIAと水面下でつながっている人物(米戦争屋の敵役)とみなせます。
3.1.16アルジェリア・テロ事件への疑問点とは
今回の事件でいくつか疑問点が浮かびますが、その中でも特に、際立つ疑問点は以下の二つです。
(1)アルジェリア政府はアルカイダ・テロ攻撃を警戒しており、イナメナスの被害プラントも軍によって厳重警備されていた(戦車隊が配備されている)ようですが、なぜ、30人を超える武装テロ集団の侵入を易々と許したのでしょうか。
(2)救出者の証言にて、テロ犯は日本人を探しだして、即、射殺しているようですが、この行為は人質事件としては不可解です、なぜなら、日本人は絶好の人質、すなわち犯人にとって自分の身を守る盾だからです。
4.アルジェリア政府は事前に知っていたのではないか
上記の疑問から、本ブログではアルジェリア政府はアルカイダのテロ計画を事前に知っていたのではないかと思います、つまり、これは未必の故意の事件だったのではないでしょうか。その証拠に、よく見てみると、アルジェリア政府にとって失ったものは何ひとつありません、すなわち、被害プラントで働く700人近いアルジェリア人は全員無事だったし、肝心のプラントは破壊されていません。
そして、この事件にて、アルカイダの人質テロ作戦はアルジェリアに限って無効だとテロリストに示すことができたわけです。
大きな被害を受けたのはこのプラントで働く非イスラム系外国人(日本人含む)のみです。
要するに、天然ガスの宝庫を抱えるアルジェリア政府は、それを狙う強欲集団に対し、アルカイダを使う人質テロ作戦は効果がないことを証明してみせたということです、ただし、40人前後の外国人(日本人を含む)を犠牲にすることによって・・・。
5.皆殺しにされたテロ集団の連中はだまされたのではないか
今回、テロに加わった30数人のテロ実行犯は高額の報酬につられて群がったいかがわしい連中だったのではないでしょうか。
彼らはこの事件の仕掛け人から、どのような名目で仕事を請け負ったのでしょうか、それは、何人かの外国人を拉致してマリに連れ込むことだったのではないでしょうか。プラント内で暮らす外国人は丸腰ですから、彼らから見れば、それは簡単な仕事にみえたはずです。そして、彼らはバスを使ってそれを実行したのですが、待ち構えていたアルジェリア特殊部隊のヘリで攻撃されたということです。バスに乗れず、逃げ遅れた連中は人質を取って立てこもったが、全員射殺されたのです。
おそらく、実行犯は仕掛け人からこう聞かされていたのではないでしょうか、それは、プラント内で働くアルジェリア人の一部と水面下で話がついているからプラント内に侵入しても攻撃されることはないから大丈夫と・・・。
6.なぜ、日本人は選択的に射殺されたのか
筆者がもっとも疑問を抱いたのは、上記のように、日本人を探し出して、あっさり射殺したテロ犯一味の行為です。これは、あらかじめ、日本人は射殺せよと命令されていた可能性があることを意味します。
この点から、この事件にはマリに何人かの外国人人質を移送するミッションの他、日本人を射殺するウラ・ミッションがあったのではないかと疑われます。
プロのテロ仕掛け人は、必ず、一石二鳥、一石三鳥を狙うのが常です。なぜ、このプラントがテロのターゲットに選ばれたのか、それは、日本人が多くいる工事中のプラントだったからではないでしょうか。
この事件に米戦争屋ネオコンが関与しているとすれば、この事件をネタに法改正をやらせて、自衛隊を米戦争屋ネオコンの傭兵として、中東紛争地域にて便利に活用しようとする魂胆があるのではないかと感じます。
そういえば最近、中東紛争地帯ゴラン高原に派遣されていた自衛隊が2013年1月15日に撤退完了していますが、上記のテロ事件はその翌日に起きています。
今回のテロ事件は、自衛隊を中東紛争に巻き込み、米戦争屋ネオコンの傭兵化を狙う連中にとっては、非常に有意義な事件だったと言えます。
われら国民は、彼らの仕掛ける大きなワナに嵌らないよう、くれぐれも、括目すべきです。
注1:本ブログNo.712『アルジェリア工事現場での日本人人質事件:日揮の怠慢か、中東・アフリカ情勢を分析していれば、充分予想できたはず』2013年1月18日
注2:モフタール・ベルモフタール
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