子どもが不登校になってから、それはもうたくさんのWebサイトを読み込み、本もたくさん読んだことかわかりません。
そうすることによって、私なりの不登校の考え方が作られてきたのです。
もちろん児童精神科の先生、カウンセラー、市の教育サポートセンターの先生、そこのカウンセラーにもいろいろ教えていただきました。
だけど、一番心に響いたのは当事者の親の声、そしてその人たちを真摯に支えている人の声でした。
それはネットで多く手に入れたものです。
今日はいい本に当たったので、その覚え書き。
登校拒否・不登校をめぐって 高垣忠一郎著 青木書店
少年期の発達と自立の問題
小4くらいから9歳の壁といって大きな成長の節目があります。
プレイセラピーはもうひとつぴったり来ないし、カウンセリングはまだ難しい時期でもあります。
9歳あたりを境に、具体的経験の世界から、抽象的・観念的世界へと入っていきます。
具体的な状況や行動を、観念に置き換えて、心の中で試したり、やり直したり、見通しや計画性を持って行動することが出来る可能性が芽生えてくるのです。
集団社会の中でも、その中での自分の位置や立場が客観的に理解できたり、自分と仲間の行動を比較したり、その背後に隠された法則性や因果関係を分析することを通じて、表面に現れた行動の裏にある内面的な動機を理解したり、その人がその人であることを示す一貫した傾向や性格・能力を理解できるようになります。
そして子供の人格の中に、自分を客観的に見て自己評価したり自分自身への関心が生まれるのです。
それ以降の子供の行動は自己評価や自分自身への関心を媒介にした動機によって決められるようになるし、自分で自律的に自己形成を行うことが可能になるのです。
つづく
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確かにうちは3年生くらいから様子が変わってきてたような気がします。無邪気に甘えてきていた時代が終わって、少しずつ変わり始めていました。