ドル相場の行方、FOMC次第か-変動さらに激しくなる公算 
         2015/06/13 17:15 JST
		(ブルームバーグ):ドルの強気派と弱気派は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)が相場の方向を決定づけるのとの見方で一致している。
ドルの対ユーロのボラティリティ(変動性)は1月以来の高水準に達している。ドル高が米国の景気への逆風になることを認識する政策当局者にとってはリスクが大きくなっている。2006年以来となる利上げのタイミングやそれ以降の政策金利の道筋についての指針を得るため、市場関係者はFOMC後のイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を細かく分析する準備をしている。
モントリオール銀行の外為戦略グローバル責任者、グレッグ・アンダーソン氏(ニューヨーク在勤)は「ボラティリティはさらに大きくなる可能性がある」と指摘。FOMCの姿勢が「予想よりタカ派的で、9月利上げの下地をつくるようなものであれば、ドルは数パーセント上昇するだろう。かなりハト派的であれば、ドルは2%下げると予想する」と語った。
ブルームバーグ・ドル・スポット指数は今週1.4%下落した。週間ベースの下げは5月15日終了週以来。ドルは対ユーロで1.4%安の1ユーロ=1.1266ドル。対円では1.8%下げ、1ドル=123円39銭。
原題:Fed Watch Spurs Higher Volatility as Stakes Increase for Dollar(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Rachel Evans revans43@bloomberg.net
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更新日時: 2015/06/13 17:15 JST