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MERS 専門家「準備不十分だと感染拡大」
6月15日 5時01分

MERS 専門家「準備不十分だと感染拡大」
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韓国で「MERSコロナウイルス」の感染が広がるなか、WHO=世界保健機関で感染対策に取り組む専門家は、医療体制の整った先進国でも、準備が不十分だと感染が拡大することが分かったと指摘し、徹底した対策が必要だと強調しました。
韓国では先月、「MERSコロナウイルス」の最初の患者が出てから僅か1か月程度の間に急速に感染が広がり、これまでに145人の感染が確認され、このうち14人が死亡しています。
これについて、WHOで韓国や日本などの地域の感染症対策を担当する西太平洋地域事務局の葛西健次長が、NHKの取材に応じました。葛西次長は、「韓国の医療体制は非常に高い水準にあるという認識だが、態勢がとられるまでの間に、非常に多くの方が感染者に接した」と述べ、感染を想定した準備が不十分だったと指摘しました。
そのうえで、「たとえ先進国であっても、準備ができていないと感染拡大の危険にさらされる。世界中の感染症が入ってくる可能性があることを念頭に、感染を防ぐ態勢をとることが大切だ」と話し、徹底した対策が必要だと強調しました。
また、葛西次長は、「ヒトやモノの国際的な移動の量やスピードが非常に増しているうえ、潜伏期間があるため、国境で外からの流入を防ぐ水際対策には限界がある」と指摘し、WHOとして感染症の発生を速やかに把握し、その情報を広く提供していくことを強化していく考えを示しました。

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