【猫好きに悲報】子どもの頃に猫を飼っていた人は精神病になりやすいとの調査結果

2015年06月13日 12時27分

2015年06月13日 12時27分

flickr_Mathias Erhart
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愛らしい外見と自由気ままな性格で我々の心を虜にする猫たち。

見ているだけでも癒されるが、その存在は意外にも人間のメンタルヘルスに悪影響を与えており、重大な精神病の原因となっている可能性があるという。

精神病発症者の5割は猫飼育経験アリ

学術誌『Schizophrenia Research』に掲載された論文によると、幼少期に猫を飼っていた人は、統合失調症やその他の精神疾患になるリスクが高いそう。

研究者らが2125の家族を対象に、米精神障害者家族会(NAMI)が1982年におこなったアンケート結果を分析したところ、大人になってから統合失調症を発症した人の50.6%は子どもの頃に猫を飼っていたことがわかったとか。

NAMIは、1990年代にも同様の調査を2つ実施しており、そのときも同じような結果になっていたという。

なお、米国でも統合失調症の発症率は1.1%で、猫を飼っている家庭の割合は30~37%だそうだ。

原因は原虫か

猫と精神疾患の因果関係は明らかになっていないが、研究者らは、猫に寄生するトキソプラズマ・ゴンディという原虫が人間の脳に入り込むことで、精神病を引き起こしているのではないかと考えているとか。

なお、トキソプラズマ・ゴンディは、統合失調症だけでなくアルツハイマー病やパーキンソン病、うつ病など多くの病気に関与していることがこれまでの研究で明らかになっている。

もちろんメリットも!

ただし、だからといって猫を飼うことが絶対にいけないわけではない。

過去の調査では、猫を飼うことで心臓が健康になったり、自閉症の人がコミュニケーション能力を磨く助けになったり、孤独感を癒してくれたりといったメリットも発表されている。

研究者らは、猫と精神疾患の関連性を確かなものにするためには、さらなる調査が必要だと示唆している。