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春野ユリ春野ユリ  - ,,,  08:00 PM

失敗を恐れる気持ちに打ち勝つ方法

失敗を恐れる気持ちに打ち勝つ方法

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Crew blog:誰にでも冒険家や起業家や小説家など、理想の職業を目指してみたい気持ちがあります。でも、いざ目標や夢を追いかけるとなると、怖くて冒険できないことが多いものです。

フリーランスとして、ウェブサービスNudgeの運営を始める前は、9時から5時のオフィスワークをやめることに大変な不安がありました。夢を追いかけるチャンスに出くわすたびに見送っていました。

不安は、ただ頑張れば乗り越えられるというものではありません。お金を使っても解決できません。人にゆだねても避けられません。だから、もう少し深く掘り下げて、なぜ、人は挑戦することが不安で尻込みしてしまうのかを理解し、その克服方法を共有したいと思いました。


人はなぜ失敗を恐れるのか


人が恐れるのは失敗すること自体ではなく、無収入になるとか、恥をかくかもしれないというような、失敗に伴い発生するネガティブな結果です。

数年前、私はチャンスが巡ってくると、これがもしうまくいかなかったらどうする、と自分にいつも問いかけて、あらゆるネガティブな可能性で頭をいっぱいにしていました。最善の選択は安定した仕事だという結論に達して、現在の仕事にとどまることに甘んじていました。

不幸にして、我々人間はネガティブなことばかり考える習性があります。これは、心理学で「ネガティブ・バイアス(否定的偏向)」と呼ばれるものです。

QuoraのサイトでJames Altucher氏が説明するところによると、


もし人間がジャングルの中にいて、右にライオン、左にリンゴの木が見えたら、リンゴの木は無視して全速力で走ってライオンから逃げるでしょう。


このような行動は、生きるための本能として祖先から受け継いでいるものであり、現代ではもう必要無いのですが(毎日猛獣に食べられないように逃げる必要のない時代ですから)、40万年かけて進化したものを無くすには長い歳月がかかります。

脳の中ではネガティブな情報の方が重要視されるという事実は、オハイオ州立大学で行われた実験によっても裏付けられました。被験者に具体的な感情を抱かせるとあらかじめわかっている絵を何枚か見せて、その反応を測定するという実験です。スポーツカーやおいしそうな食べ物を見せてポジティブな感情を、フォークやテーブルクロスを見せることで中立的な感情を、最後は怪我をした顔やペットの死骸を見せてネガティブな感情を測定しました。

その結果、ネガティブな絵にどの被験者も一番強く反応することがわかり、人の感情は、悲観的な画像やニュースに強く影響を受けることが証明されました。新聞やニュース番組が、ネガティブな話をこれほど多く報道するのはそういう理由からなのです。


不安は物事の決定にどのような影響を与えるか


失敗することの不安、自分の欠点に関する不安、誤った決断をするかもしれない不安、そして他人が自分をどう思うかという不安は、すべて決断に影響を与えます。

こうした不安をつかさどる脳の部分は「爬虫類脳」として知られています。それは脳のもっとも古い部分で、「生存」という人類の進化に関わる欲求に根差しており、ストレス度や危険度の高い状況において、闘争するか逃避するか、それとも動かずにいるかを決定しています。「恐れは退行を促す」とエモリー大学の神経経済学者であるGregory Berns氏はニューヨーク・タイムズ紙で説明しています。「それは進歩の対局にあるものです。新しいアイデアが1番必要なときに限って、誰もが不安にとらわれてしまい、手にしたものを失わないようにしようとします」

「神経科学が示しているのは、脳の不安システムが稼働していると、冒険やリスクを取ることができなくなること」とBerns氏は結論付けています。

私たちは日常的に命の危険にさらされているわけではありませんが、それでも根本的な恐怖への本能が、自分の決断がもたらす可能性についてどう考えるかコントロールしているのです。

そのため、冒険の旅に出かけることを考えていても、新しい出会い、記憶に残る体験、世界観の広がり、といったあらゆる素晴らしいポジティブなことを考える代わりに、費用のことや、帰ってきても仕事が無いかもしれない可能性、ホームシックになるかも、ということばかり考えてしまうかもしれません。

同じことが、ほとんどの夢や目標に関しても当てはまります。最後はポジティブなことがネガティブなことを上回るかもしれませんが、ネガティブな考えをやり過ごして、自分が本当に望む決断に全力を傾けるのは大変かもしれません。


3つの戦略で不安を乗り越える


進化論的観点から言うと、私たちは難しい決断に直面すると、考えるより行動するようになっているのかもしれません。しかし、爬虫類脳をうまくだまして、チャンスを逃さないようにする方法がいくつかあります。


1. 失敗に関する思い込みを変える

James Dyson卿は世界で最も成功した発明家の1人ですが、彼は自分の人生を「失敗だらけの人生」と称しています。

ABCラジオのインタビューで、彼は最初のダイソン電気掃除機の試作品を作っていたときは5126回も失敗した後に、やっと成功したと話していました。

James Dyson卿の物語で強調されているように、失敗は一巻の終わりではありません。それは、物語の一部なのです。そして、ときには、失敗はネガティブでなくポジティブなことと見なされるべきなのです。失敗に関する思い込みを変えることで、失敗が怖くなくなります。結局のところ、いつの時代も偉大な人間ほど失敗することも多いのです。


私はバスケットボール選手になってから9000回以上のシュートを失敗しました。300回も試合に負けました。試合の勝敗の決め手となるシュートをするはずだと信頼されていながら、失敗したことが26回もあります。人生で何度も何度も繰り返し失敗してきました。それがあったからこそ今の成功があるのです。

―マイケル・ジョーダン


2. 指導者を見つける


人生に指導者を持つと、素晴らしい助けを得られます。

探しているのが、ビジネスを立ち上げるときの指導者になってくれる人であろうと、初めて映画の台本を書こうとしているとき勇気をくれる人であろうと、はたまた、世界を旅することを奨励してくれる人であろうと、必ずあなたを導き、やりたいことを始める手助けをしてくれる人はいます。指導者の素晴らしいところは、どの人もどこかの時点で恐れと戦ったことのある人であり、恐れを乗り越える助けになってくれることです。


3. 夢を細分化してみる


David Taylor氏はその著書『The Naked Leader』で、大変シンプルなことを言っています。「自分は失敗しないと想像してみてください。どんな人間になっているでしょうか。どこにいくのでしょうか。そして何をするのでしょうか。」

失敗することを考えないようにしたら、人生から得たいものを正確に判断できます。少し時間をかけて、くつろいだ気持ちで、もっとおおらかに考えてみてください。どんな夢を追いかけたいですか? そしてもし失敗しないとしたら、何をしますか?

こうした質問の答えがわかったら、自分の夢を、今実現できそうなものに変えてみてください。そうすると不安が小さくなっているのに気付くはずです。

「もしあなたの目標が『ビジネスを始めること』であるなら、それを『経営者にインタビューしてみる』に変えてみましょう。それならずっととっつきやすく見えます。夢を細分化すると、夢の実現途中の段階はそれほど怖いものでなくなります」


自分の不安の根本原因を認識する


一歩引いて自問してみましょう。「自分は本当は何を恐れているのだろう」と。

「失敗」とはかなり曖昧な言葉であり、失敗を恐れる気持ちの根本原因はもっと具体的であることが多いものです。たとえば、

  • 十分な収入を得られないかもしれないことが怖い。
  • 自分のアイデアをうまく売り込める自信が無いことが怖い。
  • 新しいことを始めるのが怖い。

私が自分の不安を分析してみたところ、お金のことを心配していたことがわかりました。そのころは給料に満足しており、今後も生活を楽しみ、請求書を払えるぐらい十分なお金が欲しかったのです。

自分がなぜ不安なのかわかったので、問題を打開する活路を見つけることができました。不安の根本原因を認識すれば、あなたにも同じことができるようになるでしょう。

世界を旅することであろうと、今の仕事を辞めて新しいビジネスを立ち上げることであろうと、大きな夢を追いかけることであろうと、何か大きなことをするためにはそれと同じぐらい大きな不安を乗り越えなければなりません。

なぜ不安なのかを理解することで、自分の望む人生に向けた第一歩を踏み出せます。

なにも恐れることはありません。


3 proven ways to master your fear of failure|Crew blog

ASH READ(訳:春野ユリ)
Photo by Shutterstock.

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