記事詳細
メルケル独首相のパソコンもサイバー攻撃被害
ドイツ大衆紙ビルト日曜版(電子版)は14日、同国の連邦議会(下院)へのサイバー攻撃で、メルケル首相の下院事務所にあるパソコンも被害を受けたと報じた。下院議員にはメルケル氏の名前で、ウイルスに感染した偽の電子メールが届いている。
サイバー攻撃は今年5月に発覚。下院のコンピューターシステムが被害を受けて議員らのパスワードや膨大な保存文書が危険にさらされ、下院はパソコン約2万台を結ぶネットワークの再構築を迫られている。
ビルトによると、12日現在で下院では15台のパソコンの感染が確認され、うち5台からデータが盗まれた形跡がある。差出人名を偽装したメールの数が増加している。
サイバー攻撃をめぐってはロシアのハッカーや外国の情報機関による攻撃の可能性を指摘する報道もある。(共同)