「誰かが飲酒注意していれば」 砂川事故で悔やむ飲食店主
北海道新聞 6月14日(日)18時3分配信
【砂川】砂川市の国道交差点で、乗用車と軽ワゴン車が衝突するなどし、歌志内市の会社員永桶(ながおけ)弘一さん(44)一家の4人が死亡、1人が重体となった事故。自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで逮捕された空知管内上砂川町の谷越隆司(たにこしりゅうじ)容疑者(27)らが事故前に飲酒していたとみられる砂川市内の繁華街では、以前から、同容疑者が車を止めて飲み歩く姿が目撃されていた。付近で働く人々からは「誰かが注意していれば事故は防げたかもしれない」と悔やむ声が上がってい
国道沿いカメラに映像 砂川・死亡事故
「ガツンと注意する人はいなかったと思う」。13日夜、同市中心部の「柳通り」で居酒屋を営む50代男性が、今回の事故のテレビ報道を見ながら唇をかんだ。同容疑者と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕された古味(こみ)竜一容疑者(26)は繁華街では知られた存在だったという。「2人が自分の店に来たことはないが、店側としては、注意したことで仕返しされるのを恐れて何も言えない部分もあったかもしれない」と話す。
酒類も提供する食堂の店長(55)は「一部の人間のせいで砂川が飲酒運転のマチだと思われたらいい迷惑」と話す。砂川市近隣では、複数で車で飲みに出る場合、必ず誰かが飲酒せずに運転手になる習慣があると言い、「それ以外はみんなタクシーや運転代行を使っている」と強調する。
砂川市と隣の上砂川町中心部までの距離は約7キロで料金は3千円前後。7、8人乗りのワゴン車で飲みに来て、代行を利用して帰る人も目立つ。
砂川や滝川周辺を幅広くカバーしているアスカ運転代行社(滝川市)によると、谷越容疑者もここ数カ月を除き、月に1、2回は滝川や砂川から代行を利用していたという。
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