韓国MERS感染者 7人増の145人=救急室以外でも感染

【ソウル聯合ニュース】韓国保健福祉部は14日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者が新たに7人増え、計145人になったと発表した。

 このうち4人はソウルのサムスンソウル病院で先月27~29日に感染者から感染した。

 なかでも40代の患者は同病院の救急室を訪れておらず、外来を訪れた来院者に同行し感染した。同病院の救急室以外での感染は2例目となり、同病院で広範囲にわたりウイルスが広がったと推定される。4人中ほかの3人は救急室で感染したとみられる。

 サムスンソウル病院での感染者は72人に増えた。

 また、76番目の感染者が5日と6日に救急車で運ばれた際、同乗していた30代も感染が確定した。76番目の感染者を搬送した救急車の運転手も感染が確定している。

 このほかテチョン病院(大田市)と翰林大東灘聖心病院(京畿道華城市)でもそれぞれ感染者が1人増えた。

 テチョン病院での感染者は同病院での派遣勤務を終えた後、釜山市内の病院と薬局を訪れ約710人と接触したことが分かり、新たに感染が拡大する恐れがある。

 対策本部によると、13日に新たに感染が確認された12人のうち、疫学調査が終わっていなかった5人について調査した結果、5人とも先月27~29日にサムスンソウル病院の救急室で、感染者と同時に滞在していたことが分かった。

 この5人には患者の搬送スタッフ1人のほか安全スタッフ1人も含まれる。

 サムスンソウル病院は搬送スタッフの感染による新たな感染拡大の恐れがあることから、新規の外来や入院の受け付けを一時中止するなど、部分閉鎖措置を取っている。

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