赤ちゃんを救う『奇跡の血液』をもつおじいさん。60年間、命を救い続ける

14296_00

出典:YouTube

趣味は切手集めというジェームズ·ハリソンさん(78歳)。ごくふつうの男性に見えますが、オーストラリアでは「黄金の腕を持つ男」として知られる国民的な英雄です。

彼の右腕から採取された血液によって、これまで200万人の赤ちゃんの命が救われてきました。

赤ちゃんが亡くなる悲劇の原因

オーストラリアでは1967年まで、流産や脳損傷で、毎年数千人の赤ちゃんが亡くなっていました。医師たちが研究を重ねた結果、「Rh式血液型不適合」が原因と分かりました。

14296_02

出典:YouTube

「Rh式血液型不適合」とは、胎児と母親の血液が混じり合うことによって、胎児の赤血球が壊されてしまう病気の一種です。妊婦がRhマイナスで、相手の男性がRhプラスの場合、その子どもは高確率でRhプラスになります。すると、母体の抗体が胎児を「異物」とみなして、攻撃してしまいます。

1960年代に、赤ちゃんたちの命を救うための研究がはじまり、ワクチンが開発されました。このワクチンは、実はジェームズさんの血液から発見された、特殊な抗体がもとになっています。

14296_03

出典:YouTube

特殊な血液の発見

ジェームズさんがどうして特殊な抗体をもっているのか、その理由はよく分かっていません。 医師たちは、おそらく彼が14歳のとき、片肺を摘出する手術の際にもちいられた13リットルもの輸血が原因だろうと推測しています。

ジェームズさんは、数々の受賞歴をもつオーストラリアの国民的なヒーローですが、意外なことに、注射自体は苦手なのだそうです。

「血を見るのは苦手で、注射の痛みも苦手。献血をするときは、看護師さんとおしゃべりをしているか、天井を見ているのですよ」。

14296_01

出典:YouTube

ジェームズさん自身、まったく知らない人々から提供された血によって助けられた経験と感謝の気持ちが、献血をはじめたきっかけなのだそうです。こうして、今日まで1000回以上の献血を重ねています。

注射が苦手なヒーローの地道な貢献は、赤ちゃんの命を救うため、今後も続くに違いありません。

出典
CNNThis man’s blood has saved the lives of two million babies 

この記事を友だちにシェアしよう

このエントリーをはてなブックマークに追加
follow us in feedly

関連記事

新着記事

おすすめ記事









週間アクセスランキング TOP10











PageTop