米専門家に聞く「韓日関係改善のために何をすべきか」

スコット・スナイダー米外交協会主任研究員インタビュー
「今の韓日に必要なのは『グランドバーゲン』」

-最近の韓日両国の関係を画期的に改善し、新たな親善条約を結ぶべきだと主張していますね。

「日本をよく知っているブラッド・グロッサーマン米戦略国際問題研究所(CSIS)パシフィック・フォーラム理事と『The Japan-South Korea Identity Clash』(韓日アイデンティティーの衝突)』という本で、独島領有権と歴史問題をつなぐ解決策を提示した。最近の世論調査を見ると、韓国人は慰安婦問題より独島に対する関心の方が大きい。韓日関係といえば独島が思い浮かぶほど国民の心に象徴的に刻み込まれている。韓日両国の指導者が集まり、この問題について交渉しなければならない。独島に対し日本が再び領有権を主張しなければ、相当数の韓国人はこれを日本の姿勢変化と受け取る。日本としては費用がほとんど掛かからない問題だ。事実、独島のことを考えている日本人はあまり多くない。ただ、韓国に対する懸念が日本にあるのは事実だ」

-日本が韓国に対して懸念しているのは何でしょうか。

「日本国内では『韓国を満足させるのは難しい』と考えている。独島の領有権を放棄すると日本が言ったのに、韓国がこれを受け入れなければ日本としては慌ててしまう。もちろん、日本が独島を放棄すると言っても韓国が日本の真剣さを受け入れなければ、非難は韓国に向かうだろう」

-どれだけ現実味があるのでしょうか。日本が独島に対する主張を引っ込めるでしょうか。

「韓国人が受け入れる姿勢ができているなら、できないことはない。日本が独島に対する領有権主張を引っ込め、元従軍慰安婦たちに謝罪・補償するなら、韓国はこれ以上、歴史問題に関して日本の謝罪を要求しないという解決策は、韓日両国関係に画期的な変化をもたらすだろう。現実的ではないという人もいるが、一度建設的に話し合ってみるべきだ。国交正常化50周年なのにあまりにも悲観的な話ばかり多い。この問題は解決できると信じている」(先日、シンガポールのリー・シェンロン首相が日本に対し歴史問題の過ちを認めよと促す一方、韓国と中国に対しては継続的な謝罪要求をしないよう言ったことについて、スナイダー氏は「私の考えと同じだ」と笑った)

ワシントン= ユン・ジョンホ特派員
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