小さな旅「選集 里で輝く女たち」 2015.06.13


(テーマ音楽)
元気のいい町を訪ねるとそこには生き生きと活躍する女性たちが
おはようさ〜ん。
はいおはようさ〜ん。
はいおはようございます。
これ私がやったの。
ビニールひもで。
「小さな旅」ではそんな女性たちを見つめてきました

ふるさとで輝くその姿をつづります
最初にご紹介するのは能登半島北部にある輪島市
港の近くで開かれる輪島の朝市
およそ200の店が軒を連ねます
訪れたのは去年11月。
水揚げされたばかりのヒラメにタイ
そしてブリが並んでいました
だんなさん!おとうさん!246はいこんで1,000円でまけてあげる。
これ買うまし。
1,000円。
売っているのはほとんどが女性たち
輪島には母ちゃんが働き父ちゃんが楽をする「とと楽」という言葉があります。
働き者の女たちの町なのです
買うてってねお姉さんちょっと見てって。
これフグのしょうゆ味焼くだけでいいねん。
フグの塩味。
はいこれでっかいのサワラ。
ひときわ元気のいい女性がいました
朝市に出て30年のベテランです
美鈴さんは漁師のおかみさん。
店に並ぶのは夫や息子が取ってきた魚です
毎朝8時から正午まで店を出します
店が終わるとすぐに自宅へ
空いた時間で干物作り
男たちが苦労して取ってきた魚は無駄にしない。
とと楽の町の女の心意気です
この漁師の町に嫁いだらやっぱ働かんとうちただおるっちゅうは恥ずかしい。
恥ずかしいかなって。
働かなならん。
生まれた時から親働いてきたしねそんなん見てきとるし働くの当たり前かなと思う。
美鈴さんは夫と息子一家の7人暮らしです
家族そろっての夕食
自慢の魚の手料理です
(美鈴)カナガシラいうたやろ。
あれの小さいのを開いてフライにした。
これはちょっと傷もんのタイやったもんで焼いた。
忙しく働く美鈴さんにとって心安らぐひとときです
腕利きのベテラン漁師夫の清隆さんも美鈴さんには頭が上がりません
やっぱとと楽やと思うんわ。
何でかっていったら沖行って働くだけやろ。
炊事洗濯は全部母ちゃん任せやろ。
で母ちゃん朝市もあるやろ。
やっぱ3割ほどかな。
7で3ぐらいかな。
そういうふうにすりゃあとと楽かな〜と。
家族を支え続ける浜の女です
続いては青い海と亜熱帯の深い緑に包まれた沖縄本島北部の大宜味村喜如嘉集落。
去年8月訪れました
この集落で目につくのは糸芭蕉の畑

生命力が強く3メートルほどの高さに成長します

糸芭蕉の繊維で作られるのが沖縄伝統の織物…
トンボの羽に例えられるほど薄く軽い布。
蒸し暑い沖縄の気候に合った涼しげな肌触りです
芭蕉布作りで大切な仕事を担うのは経験豊かなおばあたちです
こんにちは。
すみません。
これは今何をなさってるんですか?これを裂いてですね…。
裂いてつなげてるの?つないでいますよ。
これ1本につながってるんだ。
1本つないでいますからね。
あ〜っそうかそうか。
じゃあこれもまたつなぐんだ。
はいこれつないで。
長年芭蕉布作りを続けてきた…
細く裂いた糸をつなげていくのは苧績みという作業です
糸がほどけないようしっかりと小さな結び目を作るのがコツです
根気の要るうーうみは昔からおばあたちの仕事でした
これだけ紡ぐのに…。
(山城)これ…これは昨日ちょっとしてから昨日一日で。
昨日一日で?
(山城)はい。
これは気の遠くなるような細かい作業ですね。
(山城)細かい作業です。
一番これがね。
山城さんは10年前に夫を亡くし今は次男と2人暮らしです
大工の夫との間に6人の子供を授かった山城さん。
サトウキビを作り豚を飼いながら子育てをしました
そんな生活の傍らにいつもあったのがうーうみでした
幼い頃から祖母ナベさんのうーうみを見て育った山城さん
6人の子供たちを皆大学や高校に進学させた事が誇りです
夕方5時。
作業の手を止め出かける山城さん
向かったのは集落に一軒だけある総菜屋の店先です
今日は涼しい。
今日涼しい。
まだ来ない?あっちこっち行った…。
次々に集まってくるおばあたち
ここはうーうみの合間におばあたちがやって来る憩いの場。
沖縄の言葉でおしゃべりを意味する「ゆんたく」から「ゆんたく広場」と呼ばれています
ゆんたくってあれですか健康にいいですか?健康にいいですよ。
どういうところがいいですか?集まってからお話しするだけで気持ちがいいですよね。
はいみんなでぜんざい食べま〜す。
いただきます。
うわぜんざいおいしいふふふふ。
一日中うーうみをするおばあたちをねぎらい総菜屋のおかみさんからいつも差し入れがあります。
この日は白玉と小豆の上にかき氷を載せた沖縄風のぜんざい
これ?ぜんざい。
はははっ。
おばあたちの笑顔が広がります
温かい方だなと。
温かいと思っとる?はい。
ほんとに?顔が変だよ。
(笑い声)はいこれで踊ってて。
作ってらっしゃるんですか?これも作って参加して。
すごいですね〜。

最後は東京から鉄道とバスを乗り継いで3時間。
伊豆半島西部にある堂ヶ島です
訪れたのは去年5月。
素潜りの海女たちによるテングサ漁が始まっていました
午前7時半一斉に海へ。
一年で一番忙しい季節です
77歳現役の海女鈴木きみえさん。
テングサ漁は夫の行義さんといつも一緒に潜ります
水中眼鏡にこすりつけているのはヨモギの葉。
曇り止めになると言います。
耳に詰めているのは粘土。
耳栓代わりです
午前8時旗の合図で漁が始まります
テングサ漁は品質の良いものが取れる解禁から1週間が勝負です
きみえさんが狙うのは水深2メートルの岩場

軟らかく高値がつくものを素早く選びます

ところてんや寒天に加工される…
岩場に根づき一年で20センチほどに育ちます
(磯笛)
口笛のような音
(磯笛)
磯笛と呼ばれています
(磯笛)
海女独特の呼吸法です
潜り始めて3時間。
ようやく一休みです
初めて入って酔っ払っちゃった。
あははははっ。
身一つで海に潜るテングサ漁。
危険と隣り合わせです
船から見えるのは弁天神社。
漁師たちは海の安全と大漁を願ってきました
弁天さんありがとうございました。
無事に潜ってきました。
ありがとうございました。
水揚げしたテングサはすぐ天日干しに
一面に広がる赤紫
家族総出で汗を流します
きみえさんは中学を出るとすぐ母の後を追って海女になり家計を助けました。
2人の子供をみごもった時も海に潜り続けたと言います
やっぱりちょっとつらいとこもあったけどもうやっぱりここの土地柄でねやっぱりやんなきゃなんないし。
うん。
つわりもひどかったからねほんとつらかった事もあるんだけどでも我慢してやってきましたよ。
(山田敦子)この町を離れたいって思った事は一回もない?ないです。
うん。
一番いいとこだもん。
うん。
この堂ヶ島この風景見てみな!こんないいとこだもん。
最高のとこだよ。

(テーマ音楽)
たくましくしなやかに輝き続けます

(テーマ音楽)2015/06/13(土) 05:15〜05:40
NHK総合1・神戸
小さな旅「選集 里で輝く女たち」[字]

輪島の朝市で魚を売る漁師のおかみさん。沖縄伝統の芭蕉布(ばしょうふ)作りを支えるおばあ。静岡県西伊豆町でテングサ漁を続ける海女さん。地域で輝く女性たちを見つめる

詳細情報
番組内容
小さな旅では、地域で生き生きと働く女性たちを紹介して来ました。石川県の「輪島の朝市」を支えるのは漁師のおかみさんたち。夫や息子がとった魚を元気よく売りさばきます。沖縄県大宜味村に伝わる芭蕉布(ばしょうふ)作り。大切な「糸作り」を担うのは、おばあたち。細かく裂いた繊維をつなぐ地道な作業を続けます。静岡県西伊豆町堂ヶ島からは、60年以上テングサ漁を続ける海女さん。各地で輝く女性たちの姿を見つめます。
出演者
【語り】国井雅比古

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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