こんにちは中井貴一です。
今日最初のサラメシは石川県珠洲市から。
能登半島の先端に位置するこの地で江戸時代から七輪作りが盛んだったってご存じでしたか?調理器具にこだわる人やアウトドア好きの間でちょっとしたブームになっている七輪。
最近は丸いものではなく四角いタイプが人気なんだとか。
…という訳で能登の七輪職人のサラメシ拝見しましょう!能登の七輪職人舟場さん親子に昼がきた。
こちらが珠洲市内にある七輪工房。
舟場和夫さんは高校卒業後家業の七輪作りを継ぎもう40年以上というベテラン職人です。
舟場さんが作る七輪の特徴は切り出しと呼ばれる昔ながらの製法。
土をこねて固めるのではなく切り出した土の塊を削るだけで七輪に仕上げます。
削り方一つ間違えれば駄目になる。
集中力と手先の感覚がものを言う職人技。
土を削るだけで生み出す美しさ。
これが江戸時代から続く能登の切り出し七輪です。
形が出来たら窯で40時間じっくり焼き上げます。
仕上げに塗料を塗って金具をつければ完成。
保温性が高く強い火力を維持できる能登の七輪は多くの料理人からも支持されているといいます。
その人気の秘密聞けば工房の裏山にあるという事で特別に見せて頂きました。
長いトンネルの奥。
壁一面に広がるのは七輪の材料となるけいそう土。
実は珠洲市はけいそう土の採掘量日本一。
かつて海にいたプランクトンの死骸などが堆積して出来たけいそう土は保温効果抜群。
いわばこれも能登の自然の恵み。
わあ随分大胆。
作るのも素材を採るのも全て人の手で。
こちらは和夫さんの息子慎一さん。
大学卒業後東京で国家公務員として働いていたそうですが30歳になったのを機に家業を継ぐ事にしたといいます。
収入や安定を考えれば公務員の方がいい。
それは十分分かっての決断でした。
東京で働いて初めて父の仕事のすばらしさふるさとの魅力を知る。
能登の職人技が次の世代に引き継がれています。
さあお待ちかねのサラメシタイム!舟場さんのご自宅は工房のすぐ横。
毎日昼ごはんを作るのは和夫さんの妻米子さん。
(取材者)和夫さんジャガイモ好きなんですか?ジャガイモ大好き。
ほう〜相当お好きなんですね。
まずは家の前の畑で育てたジャガイモでポテトサラダ。
でお次はジャガイモをすって何を作ってるんでしょう?煮干しでだしをとった鍋に…ジャガイモを投入。
でみそ…とくればそう舟場家定番のみそ汁。
具はすったジャガイモだけ。
いわばジャガイモのすり流し。
うんいいと思う。
一方慎一さんは玄関先でおかずの準備。
七輪の係はいつも慎一さんだそうでこの日はイワシのみりん干しをあぶります。
そしてもう一つこれ地元でコナと呼ばれるのりの一種。
…にしてもですよ昼から七輪でおかずをあぶってランチなんて…羨ましい限りですよ。
これが能登で七輪を作る舟場さん一家のサラメシ。
何気ない地元の食材も七輪であぶればごちそうに。
コナは岩のりよりも更に磯の香りが豊かでごはんとの相性も抜群なんだとか。
ジャガイモのみそ汁はとろみがついて優しい味わい。
ポテトサラダおいしそう。
じゃあ…頂きます。
(2人)頂きます。
和夫さんは今日も大好きなポテトサラダから。
一方慎一さんは小さい頃の口癖が「肉を食べたい」。
でも一度東京へ出てからはふるさとの海の幸が大好きになったんだそう。
息子に苦労させたくなかった父と後を継ぐ事を決意した息子。
ちなみに慎一さんもジャガイモのみそ汁大好きだそうです。
(3人)ごちそうさまでした。
能登の七輪職人のサラメシごちそうさまでした。
続いては皆さんから頂いたランチの物語をご紹介!こちらは東京都にお住まいのKAYOMAMAさん。
主婦の方から頂きました。
あら何だか甘いサラメシの予感。
映画のタイトルみたい。
えっと…「結婚して10年毎日夫に弁当を作っています。
弁当の内容ではなかなか妻の愛をアピールできないと考え手作りで箸袋を作っています」。
ほほう〜…。
妻の愛をアピール?箸袋でね。
ん?一体どういう事なんでしょう?こちらが投稿をくれたKAYOMAMAさんこと歌代子さん。
夫は毎朝6時半に家を出るため弁当作りは手早く手際よく!夫の事を気遣い弁当に入れる卵は1つが歌代子さんのマイルール。
卵1つでもふっくら焼けるようマヨネーズに牛乳味の決め手は麺つゆで…。
へえ〜牛乳とマヨネーズ入れるとふっくらフワフワになるんだ。
覚えとこう。
付け合わせにはレンジで蒸したブロッコリー。
メインはシャケのマヨネーズ焼きと僅か15分で完成。
これが歌代子さん特製「ふっくら卵焼き入り愛妻弁当」。
いや〜おいしそう!これもう十分妻の愛情アピールできると思うんですけどね。
これでも足りないから箸袋作ってるって投稿にありましたよね〜。
料理が大好きだという歌代子さん。
以前は大きな弁当箱いっぱいに夫の好物を詰め込んでいたそうですが5年前「もう50になるから弁当箱小さくして」と言われてガックリ。
ならばほかの方法でアピールできないかと考え箸袋作りを思いついたんだそう。
自宅にある包装紙やコピー用紙など何でも箸袋に有効活用。
メッセージは前もって考えずその時思いついた事を短くユーモラスに。
この日は共通の趣味でもあるバイクの事。
さあどんな反応が返ってくるか。
弁当を渡す前からドキドキワクワク。
恥ずかしいのでテレビは勘弁というシャイな夫は今日も定刻どおり出勤。
箸袋を作るようになって今年で5年。
実は初めの2年間は夫から全く反応なし。
でも…。
粘り続けて2年。
根負けしたのかある日突然夫が返事をくれました。
(歌代子)「これな〜に?」って思いませんか?「今日はがっつり系。
元気出して!」とお疲れの夫を励ましたところ謎の目玉男からお褒めの言葉が!初めは「いいね〜」「ありがと〜」など歌代子さんのメッセージに相づちを打つだけでしたが次第に…ちょっと職場の方にはお見せできない心の叫びがつづられるように…。
「めっちゃ帰りたい〜」。
おやおやおやおや…。
「とにかく帰りたい」。
まあまあまあまあ…。
「帰りてぇ〜」。
そして一年の始まりも箸袋から。
最初は一方通行だったメッセージがいつしか夫婦のコミュニケーションに。
この2年で交わした数なんと300以上!歌代子さんいわく「この箸袋は初めてもらった夫からのラブレター」…なんだとか。
さあそろそろ箸袋のラブレターが届く時間。
(夫)お弁当ごちそうさまでした。
さて何が出るかな〜。
エッヘヘヘヘヘ…。
これ10秒で書けないよ〜?シャケがメインだったこの日の弁当。
「今年はシャケんの年お金貯めニャ〜」とつづった妻への返事は…。
「お金ニャくてなシャケないけどがんば!」ですって。
これからも頼む。
このぐらい面白いやつバンバン。
今の目標は5年後夫が定年退職をするその日までずっと箸袋のラブレターを続ける事。
すてきな投稿ごちそうさまでした。
あの人も昼を食べた。
60を過ぎてこの町に居を構えた彼のなじみの味は自宅近くのそば屋。
俳優米倉斉加年。
舞台を中心にテレビ映画で活躍。
演出家画家としても名をはせた。
注文は電話で。
出前を取るのがいつものスタイル。
そばは2種類の粉をブレンドし香り高く喉越しよく。
天ぷらは季節の野菜にキスエビが定番。
北海道産の日高昆布に本かつおとソウダガツオのだし。
そこに合わせるのは先代から受け継ぐかえし。
まろやかで甘めのつゆが彼のお気に入りだった。
月に幾度となく出前。
バイクの音を待ちわびた。
いつもの味は一番落ち着けるいつもの場所で。
これが俳優米倉斉加年の愛した天せいろ。
外食を嫌い「家が気楽だ」と打ち合わせも自宅で。
役者仲間やスタッフを呼び寄せてはそばを振る舞い熱い議論を交わした。
そんな姿をずっと見てきた妻のテルミさん。
だからそこなんかちょうどよかったんじゃないですか?書斎を持たずリビングが仕事場。
時に台本と向き合い時に自身が手がける劇団の演出を練る。
想像力の源は家族や周りのにぎやかな声。
得意としたのは知的でもの静かな男。
しかしその役は割とにぎやかな時間の中で生まれていた。
これが俳優米倉斉加年が愛した昼ごはん。
ごちそうさまでした。
今日もお相手は中井貴一でした。
2015/06/11(木) 12:22〜12:40
NHK総合1・神戸
サラメシ[字][再]
手作りの箸袋にメッセージを書いて夫の弁当に添えている女性が登場。夫の反応は?▽石川県珠洲市で、切り出しと呼ばれる製法でしちりんを作る親子の海の幸ランチ。ほか。
詳細情報
番組内容
手作りの箸袋にメッセージを書いて夫の弁当に添えている女性。最初は夫から何の反応もなかったが、今では返事が返ってくるようになった。箸袋につづられる夫婦の往復書簡。 ▽石川県珠洲市で、切り出しと呼ばれる製法でしちりんを作る親子。能登の絶品海の幸ランチ。 ▽俳優・米倉斉加年さんが愛した天せいろ。
出演者
【語り】中井貴一
ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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