Dr.倫太郎 #9 2015.06.10


(夢乃)ずっと一人でずっと寂しくて…
(円能寺)日野君どう責任取るつもりだ?
(日野倫太郎)やはり恥ずかしいものですねこういう写真を大勢の方々に見られるのは。
余裕かましてる場合か?問われてるのは医師としての倫理問題だぞ。
病院の信頼はガタ落ちだ!医師として治療上の問題での告発ならいくらでも責任を取る覚悟があります。
でもその前にとにかく本人と話し合いたいと思っています。
相手が納得するはずがないだろうきっと訴訟になる。
何らかの誤解が生じているんだと思います。
誤解?桜は満開だしいいムードじゃないか。
お花見しながら人工呼吸でもしてたというのかね。
確かにキスはしました。
でも実際は事故に近いものです話し合えば…。
(蓮見)日野それぐらいにしとけ。
理事長写真の出どころはつかんでらっしゃるんですか?宮川君どうなの?
(宮川)私は知人から写真を手に入れただけでして。
(蓮見)知人?君が雑誌社に売ったの?ち…違います。
(円能寺)じゃあ誰が売ったっていうんだ!日野君。
はい。
当分君は自宅謹慎したまえ。
待ってください。
今日も診察の必要な患者さんが大勢います。
君の患者は別の医師に代行させる。
入ってもらって。
(ざわめき)
(荒木)どうも。
先輩…。
皆さんしばらくです。
先輩どういうことですか?円能寺理事長に頼まれたの。
日野のピンチ救ってくれって。
先輩の患者さんはどうするんです?まぁ当面お前のことが落ち着くまでこっちで診るよ。
何だよちょっと…やめろお前!精神性発汗してますよ先輩何か隠し事してるでしょ!そうやってお前が手握るからだよ。
はぁ…ウソは言ってない。
じゃあどういうことですか?俺にもな事情ってもんがあるんだよ。
だけどお前には言わない。
とにかくほとぼりが冷めるまでここは俺に任せとけ。
分かりましたではちゃんと引き継ぎはして行きますから患者さんをよろしくお願いします。
何だよお前ホントにいいのかよ。
先輩以外に任せられる人はいませんから。
(記者)日野先生に会わせてくださいこの記事についてコメントを頂きたいんです。
(薫)患者さんのご迷惑になりますのでお静かに。
これも日野先生の得意とする共感的治療の一環ですか?
(福原)そんなわけないでしょ!
(薫)福原君!ちょっと福原先生ダメ…!
(ざわめき)
(薫)イヤっ!
(記者)芸者の夢乃さんに何か言いたいことは?
(薫)お静かに!ここは病院ですよ!ここは私に任せてください。
日野先生どういうことですか?いい精神科医でありたければ恋愛は控えるべきじゃなかったんですか?先生がおっしゃったこととされてること全然違うじゃないですか!こんな騒ぎになってしまってホントに申し訳ない。
認めるんですか?でもあれは出合い頭の事故のようなもので恋愛ではありません。
あれはどういうキスなんですか?あれは写真の通りのキスです。
それから謹慎中は荒木先生が僕の代わりに診察してくれることになりました福原君もサポートお願いします。
あれはどう考えても恋愛のキス…!あっ!あっ…。
水島頼みがある。
荒木先輩に注意しててほしいんだ。
(水島百合子)どういうこと?先輩は優秀な精神科医だけど実は摂食障害の治療中なんだよ。
今日は先輩のカバンには何も食べ物が入ってない。
恐らくどこかで調達するつもりだろう。
かなり悪いの?このところ急に悪化してるみたいで心配なんだ。
気持ち悪いどけほらあのさひとのこと心配してる場合?僕は大丈夫だから。
先輩を頼む。
(戸の開閉音)分かった。
宮川は小物で思っていたより度胸がないし。
蓮見は外科医としてこの先の活躍は望めそうもない。
日野に望みをつないでいたが芸者にうつつを抜かしてこの騒ぎだ。
(円能寺)はぁ…。
新病院は超高齢社会を前提に精神科を含めた先端的医療を展開して行きたいんだ。
君にこの新病院の院長を任せたいがどうかな?ご期待に沿えると思います。
まったく…。
どうなっちゃったんだろうねここの医者達は。
さぁ共に恐れず前へ進もう!私はお前達の味方だ。
これは現代の迷える子羊達を救うある医師の話である

申し遅れました精神科医の日野倫太郎です
まどか?おいおいまどかどうしちゃったんだよ?
(まどか)お兄ちゃんじゃないよこんなの。
えっ?お母さんが死んだ時にさお兄ちゃん言ったの「俺がいるから心配するな!」って。
「俺が守る!」って。
知ってるよそんなこと言いながらここで一人で泣いてたの。
でもそれっきり泣いたことなんてないでしょ?私のためにバイトして勉強して勉強してお金も稼いでくれてさ。
いっつもごはんも作ってくれて。
運動会も授業参観もお兄ちゃんで。
お母さんがいなくてもお兄ちゃんがいてくれるから私も泣かないでいられたの。
そういうお兄ちゃんのこと尊敬してた。
(まどか)お兄ちゃんが何しても…。
信じてる!まどか…。

(ドアの開閉音)
(着信音)もしもし。
先生?ごめんなさい。
先生にはもう会えない。
そんなことありませんいつでも連絡してください。
でも…。
約束したじゃないですかずっとあなたのそばにいるって。
先生…。
(記者)夢乃さん!いらっしゃるんでしょ?話聞かせてもらえませんかね?
(記者)夢乃さん!
(記者)夢乃さんに会わせてくださいよ!いるんでしょ?
(記者)夢乃さん!夢乃さん!
(伊久美)夢乃はおりませんお帰りください。
もううるさいわね。
(記者)夢乃さん!
(伊久美)夢乃…。
(記者)あの記事を売ったのは夢乃さんですよね?私が週刊誌に?そんなせこいことするわけないでしょ。
日野先生を訴えますか?私を誰だと思ってるの?新橋の夢乃よ。
芸者に話を聞きたかったらちゃんと花代払ってお座敷に来てくださいな。
さぁ帰った帰った!おかあさん塩まいといて。
夢乃…。
お帰りください。
夢乃…。
(秘書)困ります!
(るり子)理事長さんに大事な話があんのよ!
(るり子)円様しばらく。
失礼ですが…。
あらこの顔お忘れですか?菊千代か?娘がいろいろお世話になってるようで。
(円能寺)娘?娘の夢乃ですよ。
夢乃がお前の?あの子がこんな目に遭わされて私も黙ってられなくて。
直々にご相談に伺ったんです。
つまり金か?ウフフ…。
(円能寺)新橋で夢千代とナンバーワンを争っていたあの菊千代が落ちぶれたもんだな。
お客様お帰りだ。
ここはゆすりたかりの来る所じゃない帰ってくれ。
人聞きの悪いこと言うんじゃないよ!そんならこっちも出るとこ出ようかしらね!覚悟しときな!夢乃は私の娘なんだからね!それがどうした!ご心配をおかけしてすいません。
(池)どうなっちゃってんだよ先生。
困るんだよそういうことでは。
君は医者だろ?僕の主治医だろ?医者を辞める気か?君は。
先生国政も診察も同じです。
人を救うのに一番大切なものは資格ではありません。
フフフ…そう来なくちゃな。
実は困ってる。
何でしょう?板挟みになって困ってる。
板挟み?詳しいことは言えんのだがある利害と利害の間に挟まってる。
政治家として?当たり前だ。
どっちも捨てられん。
捨てたら僕が危うい。
板挟み…。
それは…。
こういう状況ですね?そうだよ。
ということは挟まってる指を痛め続けるか…。
(池)痛い痛い痛い。
片方の箸を折るしか方法はありません。
いやそれは…。
池さんよく考えてください。
一番大切なものは何か?それは池さん自身です。
とすれば片方の利害を切り捨てるしか方法はないんじゃありませんか?うん…。
え〜こんなにどうしたの?ここにも記者が来るかもしれないでしょ。
そしたら買い物にも行けなくなるかと思って。
ありがとう。
ちょっと買い過ぎちゃったかな。
荒木先生も今日は変わったことなかった。
そっか。
うん。
じゃあ空揚げでも作ろっか。
あの写真桜が満開ってことは2か月ぐらい前だよね?うん。
倫太郎がキスした相手は夢乃さん?それとも明良さん?それは分からない。
あの頃はまだ彼女の病気に気付いてなかったんだ。
事故って言ってたけどいきなり向こうからされたわけ?うんでも彼女の不安定なところを知るきっかけになったからそういう意味では診療のワンステップだったかもしれない。
診療のワンステップ?ねぇそれ本気で言ってるの?もちろん。
倫太郎がやってることはすごく残酷だよ。
どうして?倫太郎は彼女の病気しか見てないじゃない。
だって僕は医者だから。
倫太郎が優れた精神科医だってことは誰もが認めてる私も尊敬してる。
でも私が彼女だったら病気だけじゃなくてちゃんと自分を見てほしいって思う。
ちょっと待って水島が言ったんじゃないか。
医者と患者の境界を越えるなって。
医者と患者の関係になる前にああいうことがあったんだったら話は別。
境界を越えるの怖がってるのは倫太郎でしょ。
どういうこと?倫太郎はいい精神科医になるためにずっと恋愛を遠ざけて来た。
でもそれって自分が傷つきたくないだけなんじゃない?ごめん…。
そこで謝られるとすごくキツいよ。
倫太郎にいいこと教えてあげる。
女にとってキスは2種類あるの。
死ぬまで忘れられないキスと死ぬほど忘れたいキス。
ごちそうさま。
空揚げは?う〜ん…。
明日も蓮見先生の代わりに早朝からオペなの。
そっか。
自分が傷つきたくないだけかぁ…。
(ベル)もしもし。
(るり子)こんばんは日野先生。
(るり子)先生病院クビになりそうなんだって?大変ねぇ。
相沢るり子さん用件をおっしゃってください。
明日置屋で会えないかしら?この間頼んだ5000万持って来てほしいのよ。
さもないと週刊誌どころの騒ぎじゃなくなるわよ。
あの記事を載せたのはおかあさんあなたですね?じゃあ明日。

(るり子)お金用意できたのね?いいえ。
じゃあ何しに来たの?まけてくれったってそうはいかないよ。
あなたにお金は渡せません。
じゃあ裁判だね。
あんたと病院を訴えてやる。
あなたはギャンブル依存症という治療が必要な病気です。
ブッ!はぁ〜?お金を渡せばまたギャンブルにつぎ込んで病気が悪化してしまいます。
明良だけじゃなく私まで病気にして騙くらかそうったってそうはいかないよ!あの写真を売ってお金に換えたのもあんたなの?そうだよ金になるなら何だって売るさ。
母親なのに…。
どうしてよ?ねぇ!明良まで売ったって言いたいのかい?分かってないねぇ。
あの子は私のために生きてるんだよ。
私と明良は母と娘なの。
あっ強い絆で結ばれたねぇ〜。
(伊久美)あんたって人はどこまであのコを傷つければ気が済むのよ。
あんたが私から円能寺を取ったからさ!はぁ?
(るり子)その仕返しだよ!はぁ…?伊久美あんたには全部あった。
美貌も知識も踊りのうまさも全部あった。
そんなあんたに負けない才能が明良にはある。
だからあんたを困らせてやるんだ!私の身代わりなんだよあの子は。
お金が欲しかっただけでしょ。
いいかげんなこと言わないでよ!あのコがあんたの帰りをどれだけ待っていたのか知らないでしょ?人前に出るのが何よりも苦手だったあのコがあんたの借金のせいで芸者になってあんたのために踊りを覚えて無理して頑張って頑張って…。
しまいには病気になるまで…。
あんたあのコのそういう苦労も知らないくせに都合のいい時だけ母親面しないでよ!母親は…。
母親は私だけだ。
今度こそ私が勝つんだよ。
(足音)
(伊久美)夢乃…。
あんな写真が出ちゃったけどずっと会いたかった。
な〜んてねハハハ…!ちょっと来て。

(夢乃の声)明良もあんな狂った母親に愛されたいなんてバカだよね。
僕はそうは思いません。
あっそっか。
あんたも究極のマザコンだもんね。
おかあさんに自殺されたこといまだに引きずってんでしょ?そうかもしれません。
私今わざと地雷踏んだんだけど。
ねぇ何でヒノリンってさ私が何やっても許してくれるわけ?この間だって家にお金取りに来てんだからさっさと警察に突き出せばいいじゃん。
あれは本来のあなたがやったことではありません。
治療の過程では感情をコントロールできなくなることがあります。
ふ〜ん私が病気だから哀れんでんだ。
違います。
何が違うの?僕はあなたの力になりたいんです。
きれい事ばっかり言わないで。
あんたが救いたいのは患者の明良だけ。
私は邪魔者そんなこと分かってるから。
夢乃さん。
信じてください。
夢乃さんも明良さんも僕にとって大切な人です。
どちらも大切な人格です。
じゃあ私が何をやっても許してくれる?許します。
こんな私でも愛してくれる?バカみたい。
明良はバカだからず〜っと裏切られて来たの。
私はこっちから裏切ってやる。
もっとひどいことしてやるから。
やってくれたなあいつ…!理事長!大変です。
(円能寺)何だこれか今矢部君からももらったよ。
えっ?しかし日野を守らないと…。
(街子)教授。
いいんじゃないの?ほっとけばどうせクビだし。
しかし理事長!いやホントに彼に倫理違反があったとは…。
彼の代わりはいくらでもいるんだよ。
君の代わりもね。

(チャイム)
(記者)日野先生〜!夢野さんに対してひと言コメント頂けませんか?日野先生!コメントを!
(記者)夢乃さんがおかあさんと例の記事の件で会見を開きます。
(記者)・ぜひコメントをお願いします!・
(記者)・先生!コメントを!・
(記者)・いらっしゃいますよね?・じゃあ私が何をやっても許してくれる?私を誘惑するために日野倫太郎という医者は私に解離性同一性障害の疑いがあるといって近づいて来たんです。
娘は騙されてきずものにされて…。
皆さん聞いてください。
娘はもともと心の病なんかじゃなかったんです。
日野倫太郎という医者に傷つけられてホントに病気にされてしまったんです。
こんな破廉恥な医者が大学病院で白衣着て診察してるなんて許されますか?娘は人間不信になってしまってお座敷にも出られなくなってしまいました。
そんな娘が…ふびんで。
日野先生もとんでもない親子にかかわっちゃいましたね。
ひど過ぎる。
(記者)お話が本当でしたら…。
失礼ね!ホントに決まってるでしょ!
(記者)おかあさんではなくて!夢乃さん夢乃さんの今のお気持ちを教えてください。
日野さんを訴えるお考えですか?もちろんです!日野倫太郎と慧南大学病院を訴えます!
(ざわめき)慧南大精神科で教室の責任者を務めております宮川と申します。
夢乃さんに質問させていただきます。
あなたは解離性同一性障害だとお伺いいたしましたがこの写真を撮られた時は今会見されている人格と同じ人格ですか?質問の意味が分かりませんけど。
先ほど申し上げたご病気なのでしたらこの写真を撮られた時には別の人格だった可能性もあるかと思いまして。
(るり子)この子がウソを言ってるって言いたいの?あなた!
(宮川)可能性の問題です。
もしあなたが別の人格だった場合記憶が曖昧なのではないかと。
(記者)そういうこともあるな。
(記者)どうなんですか?
(記者)どうなんですか?はっきり言ってくださいよ!
(記者)はっきり言ってくださいよ!答えられないんですか?
(記者)日野倫太郎だ!
(記者)おっ日野だ。
(街子)今入って行ったらぶち壊しです。
いいから通してください。
宮川教授は日野先生を擁護する質問をぶつけてくれてます。
もちろん病院を守るためです。
夢乃さん答えなくて結構です。
(宮川)日野!何しに来た!宮川先生ありがとうございます。
でももう結構ですから。
(記者)ちょうどいい両者の意見を聞こうぜ。
(記者)答えてください!
(記者)夢乃さんを騙したんでしょ!彼女はウソはついていません。
(記者)解離性同一性障害って多重人格のことですよね?夢乃さんの病状についてもっと詳しく説明してください。
それについてはお答えできません。
(記者)かなり重いということですか?ここでお答えすべき問題ではないと申し上げてるんです。
ほな夢乃さんの言い分を認めはるんですね?はい。
(記者)ちゃんと話してくださいよ詳しく話してください!
(記者)詳しくちゃんと説明してください!全ての責任は精神科医である僕にあります。
彼女には何の責任もありません。
(記者)責任ってどう取るんですか?
(記者)そんな調子のいいこと言って許されると思ってるんですか?
(記者)精神科医としてそれは合ってるんでしょうか?ちょっと…この分だと慰謝料がっぽり取れそうね。
ほらあんたも何か言ってやんなさいよ。
(記者)ずっと黙ってますよね!
(記者)しっかり答えてください!
(記者)どういうことなんですか?先生!順番に…順番にお答えしますから。
(るり子)ちょっと明良どうしたの?
(記者)夢乃さん!
(るり子)明良待ちなさい!
(記者)夢乃さん!
(記者)待ってください!話を!もう少し話を!ねぇお願いしますよ!話聞かせてくださいよ!
(記者)あっ先生!コメントお願いします!さっきの続きをお願いします!
(記者)ひと言お願いしますよ!会見の途中で当事者達が席を立ってしまい真相はまだ分かりません。
ただこの番組にも何度か出演されている精神科医がこのような…。
ぶざま過ぎる。
終わったな日野も。
本人が望んだことです仕方ありませんよ。
おかえりなさい。
ごめん心配かけて。
ホントだよ。
もう病院も誰も守ってくれないわよ倫太郎のこと。
分かってる。
夢乃さんとは話せたの?そう…。
ごはん作ってあるから食欲ないと思って少しだけど。
ありがとう水島。

(女性の声)あの会見を見て何か事情があるんだろうなって思いました。
あの患者さんのことかばってたし。
日野先生は私達患者の味方ですよね。
はい。
あっ今日日野先生は?今日は荒木先生が診療いたしますので。
(男性)日野先生じゃないんですか?帰ります。
(薫)えっ?私達も帰りましょう。
あっ…ちょっとあの荒木先生が診てくださいますので。
(女性)先生がいいもんね。
(薫)どうしましょう福原先生。
おう蓮見。
お前目の具合どうだ?あぁだいぶ戻った。
(荒木)そっか。
なぁ荒木。
お前のわだかまりに日野を巻き込むな。
わだかまり?
(蓮見)里中美月さんお前に頼まれて俺が手術した…。
(荒木)帰れ。
全て俺の責任だ。
謝って済む問題じゃないがこの通り。
申し訳なかった。
いや…俺のせいだ。
彼女は俺を信じて全ての判断を俺に任せた。
だから俺の責任だ。
彼女のお母さんだってお前に言ったろ?
(美月の母)来なきゃいけないのはあなたじゃない!荒木先生でしょ!
(美月の母)いっそのこと私も娘と一緒に10年前殺してくれればよかった…美月の母の泣き声
(荒木の声)俺も行ってたんだ葬儀に。
でも入れなかった。
そうか…。
なぁどうして急にここに戻って来た?日野はもう戻って来ない終わりだ。
本気で円能寺に迎合する気か?ああ。
見損なったよ。
(荒木)うぅ…!
(嘔吐する音)荒木…。
荒木先輩が?
(福原)吐血なさって今検査してます。
すみません先生に見張るように言われてたのに。
分かりました。
今から向かいます。
お〜日野君。
「日野君」じゃないですよ先輩だから言ったのに。
どんな状態?過食による胃潰瘍で動脈性出血。
取りあえず内視鏡で止血したけどもうちょっとで胃に穴が開いて開腹しなきゃいけないとこだったんだから。
(薫)ちゃんと荒木先生のこと管理してくださいね日野先生。
先輩のせいで怒られちゃったじゃないですか。
結構痛いもんだぞ胃潰瘍もフフフ…。
倫太郎もうしゃべらせないでクリップしたばっかりなんだから。
ねぇ悪いんだけどさちょっと2人だけにしてくれないかな。
5分だけですよ。
はいはい。
失礼します。
おいベッド上げろベッド。
よしよしよしお〜痛たたた…。
単刀直入に聞きます何が理由ですか?お前こそこんなとこにいる場合か?夢乃さんどうした?連絡がつかなくて。
黒いものはお前の代わりに俺が全部食ってやる。
黒いもの?院内政治だとか金だとかそういうやつだよ。
円能寺はある医療法人買収して精神科中心の病院にするつもりだ。
そこの院長に名前が売れてるお前を祭り上げるつもりだったんだよ。
全然知りませんでした。
そういうドロドロは全部俺が引き受けてやるよ。
だから何にも心配せずにお前は彼女に集中しろ。
僕のために病院と戦うなんてバカげてます。
そんなことで命を削ってもらっても僕は全然うれしくありません。
俺と同じ後悔させたくないんだ。
同じ後悔?俺なぁ…。
自分が逆転移した患者が救えなかったんだ。
逆転移?その彼女が…半年前に自殺した。
(荒木の声)他の病院でオペすることもできた。
だけど俺それを実行しなかった。
彼女は俺を信じていた。
俺は彼女にほれていた。
それこそが俺の責任だ。
たとえ先輩の責任だったとしても彼女は今の先輩の姿を望んでいるでしょうか?
(泣き声)はぁ〜…。
(荒木)夢乃さん。
絶対救ってやれ。
それがお前自身救うことになる。
お前にしか救えないぞ夢乃さんは。
分かりました。
ではあれ以来全くここにも連絡がないということですか?
(伊久美)どっちの人格でもあのコは毎晩ここに戻って来たんですけど。
どうしちゃったんでしょうね。
きっと戻って来てくれると思います。
う〜ん…。
精神科の先生にできることはないのかもしれませんね。
(小夢)フフフ…。
♪〜
(池)それ。
♪〜♪〜池ちゃんこちら手の鳴るほうへ♪〜池ちゃんこちら手の鳴るほうへ♪〜池ちゃんこちらどこどこ?♪〜手の鳴るほうへどこどこ?♪〜池ちゃんこちら手の鳴るほうへ♪〜つかまえた!私です。
アハハハ…!何を…!バカ野郎!
(小夢)アハハハ…!
(円能寺)アハハハ…!え〜小夢ちゃ〜ん。
小夢ちゃんの小さな夢は何かな?
(小夢)教えてほしいの?あ〜教えてくれれば叶えてあげられるかもしれないよ。
(小夢)ホント?何だい!ナンバーワン?よし!任しとけ!うん!え〜!フフっ池ちゃんカッコいい。
フフフ…。
フフフ…。
あぁ…。
円能寺…。
(円能寺)はい。
(池)ウフフはぁ…。
(池)悪いがねあの話諦めてくれ。
あの話とは?例の買収の件だよ。
約束は果たしましたよ。
大臣が脱税で辞任する。
下手したらそっちにも査察が入るかもしれない。
今はヤバいよ。
はぁ…。
悪いね。
バカ野郎!!そんな簡単に諦められるか!!大体この話はそっちが持って来た話だろ?冗談じゃねえぞおいこら池!!今までどんだけ好き勝手やらしたと思ってんだ!何とかしろ!もう後戻りできねえんだよ!ちょ…ちょっと!池!!
(池)落ち着け!お前らみんなで俺のことバカにしてんだろ!バカにしやがって!!お母さん僕はやっぱりダメな精神科医です。
(着信音)もしもし。
急患です至急病院へ。
謹慎中の僕は診察なんかできないよ。
あなたじゃなきゃダメだと患者さんは言ってます。
もしかして…夢乃さん?すぐに来て今すぐよ。
(薫)あっ先生。
ありがとう。
(ノック)お待たせしました。
よく来てくれましたね。
どうぞ。
心配していたんですどこにいたんですか?ヒノリンは何であんな所にのこのこ現れたの?私がどんなひどいウソつくか見たかったの?違います。
あなたが心配だったからです。
いいかげん見放したら?それだけはできません。
どうして?どうしてもです。
あなたがここに来てくれただけで僕は今すごくうれしいんです。
また会えてよかった。
ヒノリンにお願いがあって来たの。
何でしょう?私の中から明良を消してほしいの。
どうしてですか?明良がいると何ひとつうまく行かないから。
あの会見の時だって私はヒノリンを徹底的に悪者にして破滅させたかったのに。
結構ダメージは受けました。
それなのに明良が途中で邪魔をしたの。
明良さんがどんなふうに邪魔をしたんですか?すごく変な感じ。
自分の心か明良の心か分かんなくなっちゃって。
自分が自分じゃないみたい。
夢乃さん。
それは人格統合です。
あなたの病気はすごく良くなっています。
夢乃さんが明良さんの心を共有する。
そういう時間が増えて行けば記憶のない時間もやがてなくなります。
明良の心なんかいらないって言ってるでしょ。
夢乃さん。
どうしてそんなに明良さんを否定するんです?大丈夫です。
明良さんの傷ついた記憶も今のあなたならきっと乗り越えられます。
僕が力になりますから…。
それが迷惑なの。
ヒノリンとっくに気付いてるでしょ。
明良はあんたに恋してる。
初めて…。
生まれて初めて男の人を好きになったの。
朝も昼も夜もあんたで頭がいっぱいでどうしたらいいか分かんなくて…。
苦しいの。
だからもう明良を消して。
お願い消して…。
消して。
夢乃さん。
あなたはそのままで十分愛される価値がある人です。
どちらの自分も愛してあげてください。
ヒノリンは愛してくれないの?あなたのことは大切に思っています。
男と女にはなれないってこと?それはできません。
僕は…僕はあなたが大切です。
あなたが大切だから僕はあなたを救いたいんですあなたを救うためには僕は治療者でいなくてはなりません。
僕が治療者でいるためには男女の関係になるわけにはいかないんです。
じゃあ何で優しくするの?約束したじゃないですか。
「ずっとあなたのそばにいる」って。
もう優しいウソはやめて。
つらいだけだから。
ヘヘっ…。
ありがとうございました。
先生さようなら。
夢乃さん待ってください!行かないでください!先生の診察はもう…。
2015/06/10(水) 22:00〜23:00
読売テレビ1
Dr.倫太郎 #9[字][デ]

医師としての倫理違反を問われ窮地に立たされる倫太郎!エスカレートする夢乃の攻撃…「男女の関係になるわけにはいかないんです」…追い込まれた倫太郎の出した決断とは?

詳細情報
番組内容
倫太郎(堺雅人)と夢乃(蒼井優)の路上キス写真によって、倫太郎はスキャンダルの渦中に。彼の代わりに慧南大学病院に荒木(遠藤憲一)が復帰することになるが、その真意は不明。夢乃は倫太郎の心の傷をえぐって彼を挑発するが、それでも倫太郎は医師として夢乃を受け入れ、救おうとする。そんな倫太郎に戸惑い、逆上した夢乃は、るり子(高畑淳子)と組んで「ある策略」を仕掛け、倫太郎をますます窮地に追い込むのだった…
出演者
堺雅人
蒼井優
吉瀬美智子
内田有紀
高梨臨
高橋一生
真飛聖
中西美帆
余貴美子
遠藤憲一
酒井若菜
長塚圭史
松重豊
石橋蓮司
高畑淳子
小日向文世ほか
原作・脚本
【脚本】
中園ミホ
【原案】
『セラピューティック・ラブ』(株式会社KADOKAWA)清心海
監督・演出
【演出】
水田伸生
音楽
三宅一徳
制作
【制作協力】
ケイファクトリー

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
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