新国立「工事契約」遅れの可能性も…10月着工予定に影響
2015年6月13日6時0分 スポーツ報知
下村博文文部科学相は12日の記者会見で、2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建設について、業者との「工事契約」の時期が当初予定の7月上旬から遅れる可能性があると示唆した。「整備費削減を含め、最大限の改善策を模索している。より良い策が出れば、ずれ込むこともある」と述べた。
下村氏は、19年ラグビーW杯日本大会に間に合うよう、19年春に完成させる計画は変わらないと強調。ザハ・ハディド氏が手がけたデザインを見直す可能性に関しては「設計をゼロからやり直せば、工事が間に合わない」と否定した。文科省は「契約が7月上旬以降にずれ込むと、10月着工予定の工期に影響が出る」としている。
文科省は、建設資材や人件費の高騰などにより、約1600億円としていた総工費が約2500~2600億円まで膨らむ可能性があるとして、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)とともに、計画見直しを進めている。6月下旬に検討を終了し、業者と契約を結ぶ方針を示していた。