父親のジョンウクさんは当時「昨年5月にマサチューセッツ工科大学(MIT)が主催した研究プログラムのコンテストで、娘が『コンピューターの接続性に対する数学的アプローチ』というテーマで入賞したが、そのテーマにハーバード大とスタンフォード大の教授たちが大きな関心を示した。両大学が互いの大学で取得した単位を認めることで合意し、同時入学が可能になった」と話していた。
キムさんも4日午前、テレビ番組のインタビューで「ザッカーバーグが突然電話をかけてきて、とても驚いた」と述べ、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)から電話で激励を受けたと主張した。また「私は外国人なので制約も多く、全く苦労がなかったと言えばうそになる」と語り、自身の勉強スタイルも紹介した。
5日にはラジオ番組の電話インタビューで「ハーバード大とスタンフォード大に同時入学するケースはこれまでほとんどなかったと聞いている。私のために特例を作ってくれたのだと思っている」と語った。「どちらの大学の卒業証書を受け取るのか」との質問には「私が後で決められると承知している。おそらくハーバード大の卒業証書をもらうことになるだろう」と答えた。
だが、このニュースが報じられて以降、トーマス・ジェファーソン科学技術高校に通う韓国系の生徒の保護者を中心に合格を疑う声が上がった。同校は公立で名門大への進学率が高く、韓国系の生徒も多い。本紙は8日、裏付けを進める中で「セラ・キムがハーバード大に合格した」という内容のハーバード大広報担当職員の電子メールを受け取った。だが、同職員は9日「合格したというメールを送ったことはない。メールは偽造されたものだ」と明かした。