米国に留学中の韓国人女子高生、キム・ジョンユン(米国名:セラ・キム)さん(18)が名門のハーバード大とスタンフォード大に「同時入学」するという韓国マスコミの報道に対し、両大学が「事実ではない」と全面否定した。
本紙がハーバード大側に電子メールでキムさんの合否を尋ねたのに対し、同大学の広報担当職員は9日「(マスコミが報じたような)スタンフォード大で1-2年間学んでからハーバード大で勉強するという共同プログラムは存在しない」と説明した。キムさんがハーバード大から受け取ったとして公表した合格通知書についても「偽造されたもの」と断言した。
スタンフォード大の広報担当職員も同日、電子メールで「スタンフォード大とハーバード大で同時に学ぶというプログラムはない。キムさんの家族が公表した合格通知書は本物ではなく、スタンフォード大が発行したものではない」と明らかにした。
だが、キムさん家族は「ハーバード大とスタンフォード大から合格通知書を受け取った」と主張している。キムさんの父親のキム・ジョンウクさん(ゲーム会社ネクソン専務)は本紙に対し「娘は合格通知書を受け取った後、両大学の新入生オリエンテーションに参加して学生証ももらった。訪米していきさつを把握した上で説明する」と語った。また「私たち家族だけでなく、娘が通うトーマス・ジェファーソン科学技術高校の入試担当教師もハーバード大からオンラインで合格通知を受け取ったと聞いている。これまでに両大学とやりとりした資料を全て公表する」と話した。一方、キムさんが入試ブローカーにだまされた可能性に対しては「入試ブローカーを使っていないため、その可能性はない」と否定した。
米国に住むキムさんの親戚らは9日、キムさんの自宅を訪ね「あなたがうそをついているのでは」と問い詰めたが、キムさんは「両方の大学に合格したことと同時入学は間違いない」と言い張ったとされる。
キムさんの同時入学のニュースは、今月2日(現地時間)に米国現地の韓国メディアが報じ、4日と5日には韓国国内のメディアも報道した。本紙もキムさんの父親の主張を基に、4日付で『ハーバード大・スタンフォード大に同時入学の珍記録、米留学中の女子高生キム・ジョンユンさん』と題して報道。米国の大学はプライバシー保護を理由に志願者の合否確認に応じていないため、キムさん家族の主張をそのまま掲載した。本紙は11日までにこの記事を取り消した。