Mozilla、スケジュール拡張「Lightning」を統合した「Thunderbird」最新安定版v38.0.1

　Mozillaは11日、メールソフト「Thunderbird」の最新安定版v38.0.1を公開した。本バージョンは「Firefox ESR」v38.0.1のコードをベースにしたメジャーバージョンアップとなっている。

　本バージョンにおける変更点の目玉は、「Thunderbird」へスケジュール管理機能やタスク管理機能を追加する拡張機能「Lightning」が「Thunderbird」本体に統合されたこと。「Lightning」はローカルカレンダー以外にも、CalDAVプロトコルに対応したWebDAVサーバーやカレンダーサーバー上のiCalendarファイルなどのリモートカレンダーと同期することが可能。画面右上に追加されたボタンで［カレンダー］タブや［ToDo］タブへすばやくアクセスできるほか、ステータスバー右端の［Today ペイン］ボタンで右ペインを簡単に開閉できる。

　また、“Gmail”の“OAuth2”認証がサポートされた。新しく“Gmail”のアカウントを追加すると“Google アカウント”のログインダイアログが現れ、ローカルにパスワードを保存することなく、メールの表示と管理の権限だけを「Thunderbird」へ付与することができる。

　さらに、チャット機能における“Yahoo! Message”のサポートや、メッセージのフィルター機能の強化が施された。また、“Twitter”の投稿画面では残りの入力可能文字数が編集画面右下に表示されるようになっている。

　「Thunderbird」はWindows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7などに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在各国語版のダウンロードページや窓の杜ライブラリから入手可能。日本語サイトでの配布や、自動アップデート機能による更新も間もなく始まるものと思われる。