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「陰部切る」はさみで障害児脅す 京都の施設職員、虐待疑い

京都新聞 6月12日(金)13時47分配信

 京都市伏見区の障害児入所施設「桃山学園」で、50代の男性職員が入所していた発達障害がある小学4年の男児に対し、はさみを向けて「陰部を切る」との趣旨の言葉で脅した疑いがあるとして、管理運営する京都府社会福祉事業団が京都市に障害者虐待防止法に基づいて通報していたことが12日、分かった。
 事業団によると、4月20日午前に児童指導員の男性職員が、おねしょをした男児に対してはさみで脅す様子を別の職員が見ており、その場は制止したが、上司には報告しなかったという。
 同22日に男児に会った父親が、陰部に傷があったため受診させたところ、鋭利な刃物で切られたような痕があると医師に診断されたという。父親が桃山学園に問い合わせ、発覚した。
 事業団は「男性職員は傷つけたことは否定し、刃物を持っていたことについては曖昧な話をしている」と説明している。
 通報を受けた市保健福祉局は関係者から事情を聞き、6月11日、桃山学園に対して障害者虐待防止法に基づく特別監査を行った。市は伏見署に相談している。
 事業団の森本幸治常務理事は「このようなことが起きて残念だ。事実関係をしっかりと明らかにし、必要な処置を講じたい。保護者とは話し合いをしていきたい」としている。

最終更新:6月12日(金)13時51分

京都新聞