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看護師一斉退職の養護学校、派遣で医療ケア再開へ 一部児童生徒
鳥取県立鳥取養護学校(鳥取市)の看護師6人全員が保護者からの批判を理由に一斉辞職し、通学できない児童と生徒が出ていた問題で、同校は11日、近隣の県立病院などから看護師4人の臨時派遣を受けて医療的ケアを再開し、通学できる見通しになったと明らかにした。1日につき3人体制でケアに当たる。
全校の児童と生徒76人中、たんの吸引や経管栄養法、導尿などのケアが必要なのは約30人。うち約20人は一斉辞職後も保護者の協力を得て登校できていたが、10人程度が在宅学習やデイサービスで対応していた。
野坂尚史校長は「ケアを受ける児童や生徒らに迷惑と心配をかけ、申し訳ない」と陳謝。本来は8人程度の看護師が必要なため、2学期が始まるまでに採用してケアを拡充し、看護師の職場環境改善も図るとしている。