2015年06月09日 (火)水族館と動物園の違い


6/10のクローズアップ現代は、「水族館からイルカが消える!? ~国際批判に揺れる現場~」です。

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プレビューを見てきました。
水族館と動物園の違い、私はあまり意識したことがありませんでしたが、VTRを見て「そうだったのか」と納得しました。水族館が展示しているのは「水産資源」であるという考えがあり、「野生の動物を展示する」動物園とは違った観点で運営されてきたというのです。また、経営母体も異なります。動物園の多くは自治体が運営していますが、水族館の多くは民間が経営しています。そのため、繁殖のための設備投資に多額の費用をかけるのが難しく、水族館では繁殖についてこれまであまり積極的に進められてこなかったといいます。

こうした中、今回「追い込み漁」で捕獲したイルカの入手が禁止され、全国の水族館では危機感を募らせています。どこの水族館でも、「イルカショー」は一番の花形。集客のためにイルカは欠かせません。しかし繁殖で増やそうにも、ノウハウが乏しく設備が整っていないため、今後どうやってイルカを確保していくのか、各水族館は選択を迫られています。目を海外に転じると、世界ではイルカの展示そのものを取りやめる動きも広がっています。オーストラリアでは複数の水族館が動物愛護の観点からイルカの公開をやめ、ニュージーランドの水族館では7年前に最後のイルカが死んだことをきっかけに展示をやめています。

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一方、世界各国から希少な動物を集めてきた動物園では、早くから繁殖で動物を増やす取り組みを行ってきました。実際に成果を残す動物がある一方で、近い血統どうしを掛け合わせた結果、繁殖が難しくなってきている動物もいるといいます。そんな中、水族館や動物園の本来の目的は何か?と根本から考え直す施設も出てきました。私たちに身近な水族館や動物園。今後のあるべき姿を考えていきます。
ぜひ、ご覧下さい!

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投稿時間:23:31
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