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日本に「重大な懸念と憤慨」=南シナ海問題で批判―中国

時事通信 6月12日(金)18時42分配信

 【北京時事】中国外務省の洪磊・副報道局長は12日の記者会見で、中国による南シナ海の岩礁埋め立て・施設建設問題に関し「日本が介入をもくろみ、地域の国の矛盾をあおり、悪意を持って緊張を生み出している」として、「重大な懸念と憤慨」を表明した。日本側に何回も申し入れをしているという。
 中国側が問題視する具体的な言動は明言していないが、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)での安倍晋三首相の発言など、日本政府の姿勢に強い不快感を示したとみられる。
 洪副局長は「日本は南シナ海問題の当事国ではない」と指摘。「日本側の振る舞いは問題の解決に役立たず、中日の政治・安全保障面の相互信頼をひどく損ない、関係改善の流れに逆行する」と批判した。
 その上で「問題をあおり立てたり中国を不当に非難したりするのを直ちにやめ、実際の行動で中日関係改善の流れを守る」よう求めた。 

最終更新:6月12日(金)18時44分

時事通信