クマ問題:三重県に住民監査請求 自然保護団体

毎日新聞 2015年06月12日 21時39分(最終更新 06月12日 22時09分)

 三重県いなべ市で捕獲されたツキノワグマを県が無断で滋賀県多賀町内に放した問題で、三重県がクマを捕獲し殺処分する許可を出したのは違法として、住民グループが12日、県に捕獲費用などの支出差し止めを求める住民監査請求を行った。

 請求したのは、自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県西宮市)三重県支部メンバーら。鳥獣保護法に基づく県の要領では、ツキノワグマなどの希少動物の捕殺は人里への出没や人身被害が想定される場合に限定されると指摘。多賀町で女性がクマに襲われたが、捕殺許可が出たクマと同一かは不明として、「要領に当てはまらない」と主張している。グループ代表の三浦美恵さん(60)は「公金が不当なことに使われている」と話した。

 三重県は「クマへの不安から住民生活に支障が出ている」として捕殺方針を決定。住民監査請求について、県獣害対策課は「書面が来ていないので請求内容は分からないが、適切に対応したい」とコメントした。【永野航太】

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