【藤井聡】「沈黙の螺旋」を打ち破っていきましょう


From 藤井聡@京都大学大学院教授、内閣官房参与

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●●三橋貴明が実践する経済ニュースを読む技術とは?
http://keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_CN_mag_3m.php?ts=hp

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日本で、成長戦略と言えば、規制緩和や自由貿易促進策やインバウンド(海外観光客の呼び込み)といった「ソフト的」なものが議論されることが一般的です。

筆者はもちろん、そういうものを否定するつもりは全くありません。それぞれの取り組みが、経済や社会に及ぼす「総合的」な影響を一つ一つ「精緻に吟味」しながら、是々非々で推進していくべきであることは論を待たないところです

ただし、先週もお話しましたが、インフラ政策もまた、成長戦略の要とすべきであることは明白です。
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/06/02/fujii-145/

しかしそうした主張が一般のメディア上でなされる様なことはほとんどありません。

むしろ、そうしたインフラ成長戦略論に言及すれば、瞬く間に、批判の嵐に晒されてしまうのが実態です。

つい先日も、次のような事がありました。

「大阪都構想」が、住民投票で否決されたことを受けて、あるテレビ番組(たかじんNOマネー)にて、大阪を豊かにするためには大阪を中心とした新幹線ネットワークの整備構想を進める他にありません、というお話を差し上げました。

この提言は、筆者が最近思いついた様な話ではなく、東日本大震災直後から構想している「大阪西日本首都構想」に基づくものです。

そして、今となっては、その事業性や便益性を学術的にも実証分析し、そのプロジェクトの合理性については当方としては一定の確信を得たものでもあります(詳しくは、下記学術論文を参照ください)。
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/2013/12/F4_nezu_2013.pdf

ところが、この提案を番組で解説申し上げたところ、ある共演者は即座に、

「無駄ですよ、工事費の無駄! 無駄無駄!」

と発言し、当方の主張に対して「あきれ顔」で、

「昭和の発想ですよ。」

嘲笑混じりに非難されました。
https://www.youtube.com/watch?v=nCHKZRzIHwY

また、その動画がネットにあげられると、その共演者と同種の様々な非難が動画のコメント欄には、次のような書き込みがなされました(なお、当方は普段、ネット上での当方に対する誹謗中傷については取り立ててお相手差し上げることはないのですが、ここでは、あくまでも社会現象のサンプルとして、ご紹介差し上げます)。

「藤井氏の構想を聞いてて開いた口が塞がらなくなった。」
「やはりバカでした藤井教授」

さらに、インフラ論に対して毎回繰り返されてきた「シロアリ論」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20150513-00045689/
https://www.youtube.com/watch?v=inixijJQ8QE
が、ここでもまた、繰り返されました。

すなわち、インフラの必要性を語る奴は、もっともらしい事を言っていてもそれは全部嘘っぱちで、結局は利権を得ることを目的にしてるだけだ、という論理が、ここでもまた繰り返されたわけです(下記も同様に、下記を書かれた方を非難するためでなく、大衆社会現象の単なるサンプルとしてご紹介差し上げます)。

「藤井氏の言ってることは、最初から最後まで(土木関係者の)利権を守るためだけ。」
「(藤井の提案では)明るい大阪の未来を作ることは出来ません。なぜなら既得権者を守ることを第一に考えているからです」

無論、こうした書き込みには、そうした主張の「根拠」など書かれているはずもなく、単なる誹謗中傷のための悪質なデマでしかありません。
(※ 例えば、こちらをご参照ください →  http://satoshi-fujii.com/150511-6/ )

しかしこうしたデマはその中身が「現実」のものではないとしても、インフラ論を語ろうとする論者を黙らせるだけの強力な心理的圧力
「現実」
に持っている事は紛う事なき事実です。

同時にそれは、こうしたインフラ論批判の発言を「促す」圧力を陰に陽にもたらすものでもあります。大衆世論と一緒になってインフラを論ずる論者を叩けば、たやすく多くの支持を得ることができるからです。

それは、ポピュリズムを利用する政治家はもちろんのこと、
http://blogos.com/article/104509/
大衆人気に配慮するコメンテーターや言論人、知識人においても、インフラ論批判の発言を促すことにつながります。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19767115?ref=search_tag_video
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21905458?ref=search_tag_video

学校のクラスの中で一旦イジメがはじめられれば、皆がこぞってイジメに加担しだす構造が、ここにもある、という次第です。

ネット上で誹謗中傷されれば、多くの人々は嫌な思いをしてしまうのであり、そんな嫌な思いをするくらいなら黙っておこう、ということで多くの人々が口をつぐんでしまうのです。

こうした構造を通して、インフラ論自体がますますメディア上で語られなくなっていき、その一方で、批判する声(例えば、シロアリ論)だけが声高に喧伝されるようになっていきます。

そうすると今度は、こうした「状況」それ自身がますますインフラ論者に対するバッシングを加速していくことになります。

一般に、社会心理学ではこうした社会現象は「沈黙の螺旋」と言われています。
http://amzn.to/1HNLodF

すなわち、一旦上記のようなインフラ論に対するバッシングが始められると、仮に多くの人々がインフラ論の重要性を理解していたとしても、インフラ論を表だって語らずに「沈黙」してしまう、そうすると今度はその「沈黙」それ自身が、インフラ論についての発言をさらにしにくくさせる圧力を生んでしまう、つまり、「沈黙」がさらなる「沈黙」を呼び込み、沈黙がらせん状に進行していく、そしてこうした「沈黙のらせん」を通して、「こわばった空気」が形成されてしまうのです。

すなわち今日の日本では、インフラ論についての「沈黙の螺旋」が激しく進行し、インフラ論を「袋叩き」にする空気が濃密に存在しているのです。

こうした「沈黙の螺旋」は、いたるところで生じています。

エコノミストをはじめとした「一部の人々」の間では、今やTPPについては完全に「沈黙の螺旋」が生じ、ほとんど誰も反対意見を表明できなくなってしまっています。

消費税増税についても彼らの仲間内では、だれも反対できなくなっていますが、これもまた、「沈黙の螺旋」のなせる業です。

「積極財政によるデフレ脱却」にせよ、「プライマリーバランス撤回論」にせよ同様です。

そして、今年の1月ごろでは、大阪都構想について少しでも批判的な言説を表明すれば、すさまじいバッシングに合うような状況がありました。つまり、都構想を巡っては、強烈な「沈黙の螺旋」が存在していたのです。

しかしその沈黙の螺旋は、その後あっという間に破られていき、最終的にはギリギリのところで賛成派を反対派が上回り、大阪都構想は否決されるところにまで至りました。

あくまでも客観的な社会学的分析の見地からの一つの解釈論、として申し上げますが、1月27日に本メルマガで公表された『大阪都構想:知っていてほしい7つの事実』は、都構想をめぐる「沈黙の螺旋」を打ち破る契機を与えたと解釈することができます。

そしてその後も、本メルマガと超人大陸という動画サイト等を通して、コンスタントに都構想を批判する発言が公的に繰り返され、そのトーンについても徐々により激しいものに変遷させていったことで、一人また一人とそれまで「沈黙」を保っていた人々が重い口を開き、少しずつ都構想の問題点についての「発言」が増えていった、と解釈することができます。

そして、最終的にはもうどれだけ激しく都構想を批判しても、特に目立たない状況が創出されました。

すなわち、1月の頃には確実に存在していた「沈黙の螺旋」は、ものの数か月のうちにほとんど消滅していったのです。

つまり、「沈黙の螺旋」は純然たる社会学的現象ですが、その存在を理論的に明確に認識し、その上でそれを打ち破る意志を持ち、戦略的に立ち向かえば、幸運にさえ恵まれれば、あっという間に「打ち破る」ことができる「ことがある」のです(無論、そういう沈黙の螺旋を打ち破ろうとする人間が一人しかいないのなら、沈黙の螺旋を打ち破ることは不可能だったでしょう。しかし潜在的にでも打ち破ろうとする人々が様々に存在していたのなら、その人たちの社会的な力によって、そんな螺旋は打ち破られることがあるのです)。

例えば、「沈黙の螺旋」の典型例として挙げられるのが多い「裸の王様」のストーリーですが、あの結末も、穴居校はたった一人の子供が「王様は裸じゃないか!」と叫んだことで、瞬く間に憑き物がとれたように、皆が王様であったことを皆が認めるようになった、というものでした。つまり子どもの一言の叫び声で、「沈黙の螺旋」は打ち破られたのです。

繰り返しますが、わが国には今、ありとあらゆるところで「沈黙の螺旋」がぐるぐるとまわり、「真実」が「空気」によって隠ぺいされ、蹂躙され続けています。

冒頭で紹介したインフラ論しかり、積極財政論しかり、増税論しかり、TPP論しかり、プライマリーバランス論しかり、です。

ですが、それら理不尽な空気は全て単なる「沈黙の螺旋」がもたらしたものに過ぎません。つまり人々が口にしている言説は全て(それが学者であろうが政治家であろうが)、「言いやすいから言っているモノ」に過ぎず、真理・真実とは無関係な

「デマ」

にしか過ぎないのです。だから、明確な意思と戦略があれば、それを打ち破り、真理・真実に日の目を見させる可能性は、決して皆無ではないのです。

そして、インフラ、財政、自由貿易といった案件はいずれも、国家の命運を分ける極めて重要な問題ばかりです。そんな重要な問題の政治決定が、「沈黙の螺旋」によって形成された理不尽きわまりない不条理な空気だけで決定されて良いわけはありません。

ついては本メルマガの読者の皆様、是非、そんな「沈黙の螺旋」の陰がみてとれたのなら、(少々嫌がらせはされることはありますが、そこは果敢にスルーしながらw)、自らが正しいと思う言葉を、臆せず、発言し続けて参りましょう。

当方も、ついつい沈黙しがちになる自らの弱さを顧みつつ、できるだけの発言を続けて参りたいと思います。

では、また来週!

PS 大阪都構想の代替ビジョンである「大大阪構想」については、下記書籍の第三章「大大阪が日本を救う」をご参照ください!
http://amzn.to/1Jok9oj

PPS
大阪都構想、緊縮財政、TPP、成長戦略、、、日本経済の大問題とは?
三橋貴明が徹底解説。6/10まで
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_sv.php

【藤井聡】「沈黙の螺旋」を打ち破っていきましょう” への23件のコメント

  1. なんかアメリカが絡むと、ようけグルグルと螺旋は回ってきよりますわよね。
    TPPも、声の大きさで掻き消そうとしてきよりますわよね。
    しかもTPPは下手したら既存の左右を結集させてしまうツールになり得ますもんね。
    そりゃ、アメリカ様は焦るわけだわ。

  2. 「沈黙の螺旋」・・・また新しい言葉を創作されたようですね。

    「凡庸という悪魔」・・・実は、アンナ・ハーレント「悪の陳腐さ」の牽強付会
    「7つの事実」・・・実は、「七つの解釈」

    • 長らく、コメントを書いても、「403 Forbidden」 の表示が出て、いわゆるアクキン状態でした。届かないコメント欄に記入して不満解消をしていましたが、今回アクキン解除となったようですね。ついては、ほんの呟き程度の未消化な文面ですので消去していただければ幸甚です。

      • セキュリティ対策に引っ掛かる文字列を入力していただけでは?
        アカウントの存在しない掲示板で、どうやってアク禁をかけるのでしょうか?

  3. 日本を停滞させている根源、日本を緩やかな没落に向かわせる正体、もう発展なんてない、経済成長なんかしないという強烈な思い込みの結晶、そんな核心に挑戦する先生を応援しております。

    「金融緩和したらハイパーインフレがー」

    この病は消え去りました。

    インフラは長期にわたって継続的にメンテをするものであり、もういらないとか今あるから不要とかいう刹那的な知識人風な言説も、いつかきっと、ビールの泡のように消えていってほしいと願っております。

    インフラといえば、菊川怜の近代建築誕生秘話のオリンピック編は面白かったですねぇ。。

  4. 小生阪神在のものではありませんが 大阪都市構想否決でホットしてます。
    それにしても 賛成派の大きさ。この状況は 日本人の多くが 思考停止の状態にあると云うことを 如実に物語っていると思われます。
    グローバリズムに因る日本崩壊危機回避等など 先ずは 全日本人の この思考停止状態から 目覚めさせなければ これからの 日本の危機的状況は 一層深刻な状態に 陥ると思います。
     先生方 今後も正論を引き続き主張して頂くと 同時に 更に なんとか この思考停止状態の 日本人を覚醒させる手立てを 講じて頂きたいと心底願っております。

  5. 人工物ではなく自然と対決するには、ゴネて空気を読め、みたいなごまかしや同調圧は通用しないですね。自然災害しかり病気しかり動物しかり海しかり(シンボウさん(-_-))。
    都市建設もそうあるべきなのでしょうか。

    もしかすると、関西の人は、北海道開拓などのような悲惨を経験していない分、自然などをナメて傲慢で、そのうちなんとかなる、ゴネれば誰かがなんとかしてくれる、今までなんとかなったから、みたいな甘えたところがあるのかも知れないですね。
    それをワイルドだろ~と得意に勘違いしているのが大阪維新の会と安倍総理な気がします。。西日本の反知性主義お調子者のぼんですね。

    そんな雰囲気に流されないように、真面目な学説で警鐘をお願いします。

    • 思えば原子力も、人の都合や空気を読んでくれないことが分かったシロモノでした・・学問の自由、言論の自由は、真実を見て危険を察知するために必要なんだとおもいます。

    • 我ながら関西人に対するディスりのようで印象悪いですが、
      関西人の持っている世間か神様?への信頼?甘え?は、一面では関西の優しさかもしれないですが、一方では大いなる悪点かもしれないと、思います。最近特にテレビで、理屈よりも人に合わせることが、関西弁のタレントを通して日本全体に悪い意味で広まって、それがよい、クールとされているのではないか、と、憂慮しています。

  6. 基礎から学ぶ螺旋♪

    藤井さまの仰せとおり

    右の頬を打たれたら
    左の頬を差し出しつつも
    けっして口を閉じることなく
    真実を語りつづけることですね。

    日本を救え 財政出動!
    子供を守れ インフラ整備!

    繁栄も安全も
    天から降るものでも
    地から湧くものでもないですから、、

    上昇志向の美しい
    螺旋方程式を導きだせるように
    日々励んでまいります。

  7. 工事費の無駄無駄と言っていた人間は別の番組では「消費税は将来的に15パーセントから25パーセントくらいまでは上げなくてはいけない」などとどこかの国のなんとか省の御用聞きのような発言をしていたのを聞いたことがあります。しょせんはプロパガンダ要員ですね。飛行機を格安にすればいいなどと言っている人間もいますが、LCCでどれだけ問題が起き始めているか何も見ていないんですかね。

  8. >「無駄ですよ、工事費の無駄! 無駄無駄!」

     考えてみるとテレビメディアも米の戦後戦略、反共政策のひとつのプロトコルに利用されてきたことで、
    日本人は強力に自由(視聴覚の麻痺)と言う言葉に対しては抗えない回路を頭内に備えてしまった。

    ある意味、人造人間キカイダーの良心回路的?であり、共産(大きな政府)は何であれ容赦なく凶弾排除。

     考えてみるとch桜は小泉政権批判での発足ではなかった‥‥自民党内から左翼総理の出現を排除しようとしただけだったのかもしれない‥‥。韓国との関係も反共で繋がってきた気がしてきた。

     情報媒体全般には叩き合い罵り合いはあるが自己批判が無かったんだ!

     安倍ネオリベドリル(橋下ネオリベクラウン)も自己批判の無い、反共だけが市場、否史上、否、至上目的となったメディア洗脳世代の申し子だったのだ!

    安倍さん(その他大勢)っ、もうドリルで穴だらけになってます。もう痛みに耐えられません。やめてくれませんか。

    「あははははははははは、この調子なら一機に行けるぞーっ!
    反共万歳ぁーいっ!」

    あー、あかんわっ、完全に酔ってるわ‥‥

  9. 大衆に先んじて王様が子供を笑っていれば大衆は皆で子供を叩いたのでしょうね。思考停止こそ権力に阿る大衆の武器だとしたら恥ずかしいです。

  10. >(※ 例えば、こちらをご参照ください → )

    youtube  ニコニコ動画 

    両方とも尻尾まいて逃げ出してました。。。
    拝見できなくて 残念

  11. 原発再稼働もそうですね。亡国の管(元首相)が浜岡原発を停めたとき、真っ先に英断と評価したのは、当時知事だった橋下でした。自分にはエネルギー政策なんて全くないのに、震災後の風潮に乗って票稼ぎをしたんですね。票になることは、何でも利用する卑劣漢でした。しかし、本当に雰囲気ってこわいですね。マスメディアは、真実を伝えず雰囲気を作り出すだけです。都構想騒動が正にそれでした。ハンナ・アーレント、オルテガ、にエリック・ホッファーを加えても藤井先生の主張が裏付けられると思います。

  12. 三橋さんや藤井さんのお話を聞くようになって、政治や経済の奥深さを知り。人の評価などが180°変わりました。一つの偏った考え方は国や企業など誤った方向につながるのですね。

    個人的にはどんな方なんですか?

  13. 藤井先生の勇気と信念、アカデミストとしてまた、人間は、としての誠実さに感動しました。なおいっそうのご活躍を祈念いたします。

  14. 藤井先生都構想反対運動の成就おめでとうございます。ところで先生の今回の記事の体験についてですが、お忙しいと思いますが本宮ひろしの男樹シリーズをご一読ください。本宮ひろし作の「男樹」シリーズの京太郎編、京一編という作品なんですが、こういう話です。日本のヤクザ全体を統括してる大親分がいる。こいつが新自由主義の経済学者と組んでヤクザの暴力を使って日本経済に新自由主義的改革をやっていくが、その中でヤクザ組織の内紛が起こり殺されて終わり。これが京太郎編。その息子の京一編というのが政治に関わり緊縮財政の究極みたいな政党を作り「国の借金がー」といいながら選挙をやる。で、年金も出さず健康保険もなくすといった事を言いながら勝利する。
    当然町に浮浪者が溢れる様な状況になり、それをアメリカ大統領が「皆が貧しくなるような選択をあえて行った日本は民主主義の最高の到達点に達した」と賛美されメデタシ、メデタシ。という悪夢にも程がある内容なんですね。

    これをおそらく本宮ひろし本人はこれを悪意でなく善意で描いている。多分本人は正しい行為を描いてると思ってる。後、漫画「アクメツ」なんかもそうですね。私も昔は「アクメツ」なんかを正義の話だと思っていたので偉そうな事はいえないけど、財政均衡主義とか「国の借金がー」ていう考えを支持する人々の心象を見事に描いてると思いますわ。というか本宮本人がそういう人なのか、そういう人がブレーンにいるかいずれかでしょう。

    でね、三橋さんは今の政策を続ける限り経済が悪化しそれ原因で支持率が下がり、安倍政権の終焉という事を予想されましたが、それは起こりませんでした。こういう心象に基づいて経済と社会がグチャグチャになっても国民が耐えてしまい、どうにか政権が続いてしまうという状況になってきています。ちょうど戦後日本が自らの不利益や滅亡に繋がりかねない憲法をどうにか保ってきた事にも重なるのじゃないかと少し思うのですが。まあ杞憂に終わって欲しいもんです。

    返信 ↓

  15. 藤井先生のざっと文章を拝読。
    「昭和の発想!」
    と言われたのですか、そうですか。私なら「じゃあ例えば血管や血液の維持が健康に直結しているっていうのも昭和の発想なんですな」と言いたくなりますね。
    なにか「真新しい」ものでないとダメだという発想。そうでなければ受けないという発想。それでなければ選挙に当選しないという発想。物事の多くは単純で淡々としていることが多いものですが、現代日本人はそういうものを最も苦手としていると思っております。「健康のためにはバランスの良い食事と睡眠と運動」と「健康のために新薬を開発しよう!」の違いとでも言いますでしょうか?
    駄文失礼いたしました。

  16. まず「国の借金問題」の誤解を解かなければ何も理解されないと痛感しています。
    お金が無い(借金できない)と思っているところに「お金を使え」と言っても納得できないでしょうから。

  17. 堀O、の話まだ聴く奴おんのw
    コヤツのやり方は、戦後利得者(売国奴)のやり方を、そっくりそのまま真似して一度は成功した様に見せかけたハリボテやん。まっ、新自由主義者のやり方は過去、現在を否定(悪)にしてから薄っぺらいオツムを如何に大きく見せるかが勝負やけどw

    堀Oが言うとったUSJ拡大やLRTの構想は藤井はんが前々から言うとった事やねんけど知らんかったんとちゃうかw
    もしくは解っていながらパックて「ボクちんも藤井と同じ位考えていますよ〜」的なアピールかもw

    今後、こんな可哀想な人を見かけたら、心を鬼にし、
        『 バーカ 』
    と教えてあげる事こそ人の道である事を心に刻む、今日このごろで御座います。

  18. こんにちは。藤井参与は「正義のミカタ」等の番組で大大阪構想について解説しておられる様ですが(私は関東在住なので見られません…)、Twitterを見た限りだと、大大阪構想に対する疑問・批判は主に以下の三点の様です。

    1.財源はどうするのか
    2.本当に新幹線を通せば都市は発展するのか(かえってストロー現象で衰退しないか)
    3.リニアや新幹線を運営するJRは民間企業である訳だが、民間企業の行動に政治が口出し(=リニア・整備新幹線の早期開業要請)することは可能なのか

    逆に言えば、これらの疑問に対して丁寧に説明を重ねていけば、大大阪構想が国民から支持を得るための近道ということでもあります。どうぞ、参考にしてください。

  19. 反原発もそうでしたね。

    震災の直後に原発の必要性を言ったことがありますが、ドン引きされ人でなしとの扱いを受けました。

    タイミングの問題だったのかもしれませんが、能力も権威も得られない普通の人間が、社交の場で主張したところで受け入れられることはないのだ、とニヒリズムと共に沈黙の螺旋に顔の半分まで浸かっております。

    皆様のご活躍により、世論とは異なった言説も少しは受け入れられる土壌が創られてきたように思います。

    大衆であっても、ニヒリズムにはせめて同禽をお断りし、所詮は劣化コピーでしかありませんが、焼け石に水でも正論だと思えることを主張する玉砕戦を挑まなくてはならないのではないか、と思いました。

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