オスプレイ事故「完全に避けられぬ」米海兵隊少佐発言

2015年6月11日 05:11 政治 オスプレイ 在沖米軍 注目 米軍
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MV22オスプレイについて説明するクリストファー・デマース少佐(左)ら米軍担当者=10日午後、宜野湾市の普天間飛行場

MV22オスプレイについて説明するクリストファー・デマース少佐(左)ら米軍担当者=10日午後、宜野湾市の普天間飛行場

 宜野湾市米軍普天間飛行場でMV22オスプレイの安全管理を担当する海兵隊のクリストファー・デマース少佐は10日、同飛行場で日本記者クラブ取材団と会見し、ハワイで5月に死者2人を出したオスプレイ着陸失敗事故に関し「残念ながらこのような事故は完全には避けることはできない」と述べた。個別の事故に関連し、海兵隊の担当者が、事故を容認すると受け取れるような発言をするのは珍しい。

 一方、オスプレイの操縦士でもある少佐は「オスプレイが現時点で海兵隊のあらゆる航空機の中で最も安全という記録を持つ」と強調。「今回に限らず、あらゆる事故で詳細な事故調査を実施している」とした上で「結果を踏まえプロの飛行士がより良い飛行につなげていく」と説明した。

 安全性に関し「沖縄の人々の懸念があることは理解している」としつつ、「飛行手順は懸念を最小限にするために作られた。(オスプレイの飛行で)特別な技術は要らない」との認識を示した。

 同席した海兵隊報道部のクーパー中尉は、運用上必要な場合を除き、垂直離着陸(ヘリ)モードでの飛行は米軍施設・区域内に限るとする日米合意が守られていないとの指摘について「安全に飛行するのが大事。(合意が)必ずしも法的拘束力を持つわけではない。任務の安全性を優先させる」と述べた。

 普天間飛行場のピーター・リー司令官(大佐)が海兵隊の組織やオスプレイの役割などについて説明。視察団から海兵隊が沖縄にいる必要性を問われ「日米の政府間で決められたこと」と述べるにとどめた。

 辺野古の新基地建設に関し「市街地より人口密集地ではない所に移る」とし、「海兵隊は政治と軍事的な運用を分けている。(現場では)運用だけを考えている」と話した。

 日本記者クラブの取材団は、全国紙やテレビ、県外の地方紙の記者ら37人が参加。9~13日の日程で沖縄各地を取材する。

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普天間飛行場に次々と飛来し、着陸する米軍のMV22オスプレイ=2012年10月1日午前11時28分、宜野湾市

 米国のベル社とボーイング社が共同開発した、垂直離着陸が可能な航空機。主翼両端の回転翼とエンジンの角度を変えることで、ヘリコプターのような垂直離着陸と、固定翼機並みの速度での飛行が可能。当初は米4軍で装備する計画だったが、現在製造・配備されているのは海兵隊のMV22と、空軍のCV22。これらを総称して「V22」とも呼ばれる。

 1989年に試作機が初飛行した。その後2000年までに発生した4件の墜落事故とそれに伴う飛行停止、原因究明で計画が遅れたが、改良や評価試験の末、2005年に米政府が「安全基準を満たす」として量産が決定した。

MV22主要データ

回転翼直径 約11.61m
全長 約17.47m
全高 約6.4m
重量 約16000kg
最大離陸重量 23859kg
最高速度 時速 約520km
飛行高度 7925m
航続距離 3892km
戦闘行動半径 約600km(兵員24人搭乗時)
搭乗人員 搭乗員3~4人+人員24人

普天間への配備

普天間飛行場に配備される海兵隊のMV22は、既存の輸送ヘリコプターCH46の置き換えで24機配備。そのうち2012年に配備された機体は、第265海兵ティルトローター(傾斜式回転翼)機中隊(VMM-265)所属の12機。残りの12機は2013年夏に第262海兵ティルトローター機中隊(VMM-262)所属となり、CH46を置き換えた。

MV22とCV22の違い

海兵隊のMV22は輸送用で、空軍のCV22は特殊部隊の投入・回収などに用いられる。特殊作戦用のCV22には低空飛行能力を高めるレーダーが搭載され、敵のレーダー、ミサイルに対する警戒装置などが強化されている。

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6月12日(金) 紙面

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