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【社会】

反安保デモ 合憲根拠を批判 「都合の良いところだけ」

安保法案反対を訴え声を上げる人たち=11日、東京・永田町で

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 国会で審議中の安全保障関連法案に反対する市民約1700人(主催者発表)が11日、国会周辺に集まり「戦争をする国にはさせないぞ!」「戦争法制整備法、反対!」とシュプレヒコールを繰り返した。数百メートルにわたり歩道を埋め尽くした参加者は「九条壊すな!」などと印刷した紙を掲げて反対を訴えた。

 これに先立ち、東京慈恵医大の小沢隆一教授(憲法学)が議員会館内の集会で講演し、政府や自民党が集団的自衛権行使容認の論拠とする砂川事件の最高裁判決について「安倍首相や自民党の高村正彦副総裁は判決の都合の良いところだけ抜き出している」と批判。理由として「砂川判決は、自衛隊がよその国を守る(集団的自衛権)という点は判断していない」と述べた。その上で「砂川判決は高度に政治的なものは最高裁が判断すべきではないと(日米安保条約についての判断を)門前払いにした」と指摘。「自衛権(に関し述べた部分)は『傍論』であり、判決は先例としての意味を持たない」と主張した。

 

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