韓国の大学でマスク付け追い出された香港学生、着用認められるも帰国希望・・韓国人のＭＥＲＳ対策に不満

韓国ソウルの成均館大学に交換留学中の香港の女子学生ら２人が授業中にマスクを着用していたことを教授に非難され、教室から追い出された問題で、同大学と女子学生らを送り出した香港城市大学はこのほど、学生が授業中にマスクを着用することを認めることを確認した。ただ２人は「もう香港に帰りたい」と希望しているという。中国・観察者網が１１日伝えた。

この問題は香港メディアが１０日に報道。これによると、香港人学生２人は韓国で流行中の中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ）対策として、授業中にマスクを着用していた。２人に対して教授は「香港で過去に新型肺炎（ＳＡＲＳ）が流行ったことは知っているが、ギスギスした雰囲気を教室や韓国に持ち込むな」と非難し、マスクを外すように指示。２人がこれを拒むと、教室から追い出したという。

マスク着用を認めてほしいとの２人の訴えに成均館大学は当初、「授業中のマスク着用は失礼な行為だとみなす教授もいる。マスク着用を続けるのであれば、授業での発表もできなくなり、卒業すら難しくなる」と説明していたが、その後の城市大学との調整でマスクを認めることに同意した。

ただ２人は「もう香港に帰りたい」と希望している。２人は教室から追い出された後、韓国人のＭＥＲＳ対策に対して、「あちこちで唾を吐く人を見かける。どんなにだめだと言われても、マスクはする。命が大事だ」と話し、不満を語っていた。

（編集翻訳　恩田有紀）