安保関連法案:日弁連集会で村上元行革担当相も批判

毎日新聞 2015年06月10日 23時07分(最終更新 06月10日 23時50分)

 日本弁護士連合会が10日、国会内で開いた安全保障関連法案反対集会に、自民党から村上誠一郎・元行革担当相が唯一参加し、政府や自民党の姿勢を厳しく批判した。

 弁護士や市民ら約190人を前に、村上氏は「戦前のドイツの民主的なワイマール憲法は、時の政府の恣意(しい)によって曲げられた。日本も民主主義の危機にある」「これまでの憲法解釈を180度転換するような、しかも不完全な法案を短時間で通していいのか」などと声を張り上げた。

 村上氏は党総務会などでも安保法制に異議を唱えている。集会後「弁護士会の集会は初めて。あまりにも自民党は世論をばかにしている。ファシズムの芽は摘まなきゃいけないと思って出た」と笑顔を見せた。異議を唱える議員は党内に広がらないのか、との質問にはこう答えた。「内心そう思っている議員はいるんだよ。だけど、選挙とポストを握られてるから本音を言えないわけよ」

 日弁連事務局によると、全国会議員に招待状を出し、議員本人の出席は、自民1(村上氏)▽民主11▽共産13▽社民2▽新党改革1▽生活の党2−−の計30人。秘書の代理出席は23人で、うち2人は自民だった。【日下部聡】

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